毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

8年ぶりの亀嵩駅(冬のニッポン雪景色;その38)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174703.jpg宍道行き1462Dの向こう側、2番線に備後落合行き1449Dが到着。

 2013年2月13日、「亀嵩」と言えば。

 駅舎見学を終えてホームへ戻ると、さっきまで「出雲横田」という行き先表示幕を出していたキハ120-4が「宍道」という幕を出して、ヘッドライトも点灯して、発車準備を整えていました。

 出雲横田駅は駅舎に隣接しているホームが2番線で、駅舎から遠い方のホームが1番線。1番線とホームをはさんだ反対側にも線路が残っています。今でも入れ替えや除雪対応とかで使われているのでしょうか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174633.jpg ▲行き先表示幕を「出雲横田」から「宍道」に変えて出発準備完了の1462D。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174638.jpg ▲1番線から備後落合方を望む。

 宍道行き1462Dのアイドル音だけが低くごろごろと響く静かな駅構内に、新しいエンジン音が聞こえてきました。列車がやってきたのです。

 これは出雲横田に15:50に到着する宍道発備後落合行き1449D。やはりキハ120の単行で、車番はキハ120-1。キハ120のトップナンバーです。キハ120-4とキハ120-1がここでしばし向かい合い、駅構内はちょっとだけにぎやかになります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174653.jpg ▲エンジン音が聞こえたかと思うと、2番線に列車が到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174644.jpg宍道発備後落合行きの1449D。車番はキハ120-1。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174658.jpg ▲キハ120-4とキハ120-1がしばし向かい合います。

 じっとにらみ合うようにして向かい合う2両のキハ120。にらめっこに負けたかのように、最初に出雲横田駅を発車して行くのは備後落合行きの1449Dのほうです。

 1449Dは、出雲横田に11分停車したのち、16:01に発車です。このあと出雲坂根の三段スイッチバックを上り、備後落合までは所要62分です。

 1449Dの去りゆく姿を見送った我が1462Dも、16:03に発車です。備後落合から乗ってきたのと同じ場所に腰掛けて、オールロングシートの車内に乗客の数は変わらず、2人だけのままで発車です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174708.jpg ▲備後落合へ向けて走り去る1449Dをお見送り。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174720.jpg ▲オールロングシートの車内は閑散としたまま。

 出雲横田を出て最初の駅は、亀嵩。ここから先、木次までは以前乗ったことがあります(その時の記事はコチラ。)。

 亀嵩駅と言えば、駅舎の中に蕎麦屋があって奥出雲蕎麦を楽しむことができ、事前に申し込んでおけば列車到着に合わせてホームへ出前してくれることで有名で、僕もいつかはここの奥出雲蕎麦を楽しんでみたいものです。

 いやいや、亀嵩駅がもっと有名なのは、松本清張推理小説砂の器」の極めて重要な舞台になったということです。前回訪れたときの目的も、「砂の器」の舞台を見てみたいというものでした。1974年の映画「砂の器」にも亀嵩駅は登場しますが、映画の中の亀嵩駅は別の駅でロケしたもので、亀嵩駅ではロケは行われませんでした。その亀嵩駅へ、8年ぶりにまたやってきましたよ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174714.jpg亀嵩駅の古い手書きの駅名標。8年ぶりに再訪を果たしました(下車はしなかったけど。)。