8年ぶりの亀嵩駅(冬のニッポン雪景色;その38)
▲宍道行き1462Dの向こう側、2番線に備後落合行き1449Dが到着。
2013年2月13日、「亀嵩」と言えば。
出雲横田駅は駅舎に隣接しているホームが2番線で、駅舎から遠い方のホームが1番線。1番線とホームをはさんだ反対側にも線路が残っています。今でも入れ替えや除雪対応とかで使われているのでしょうか。
▲1番線から備後落合方を望む。
宍道行き1462Dのアイドル音だけが低くごろごろと響く静かな駅構内に、新しいエンジン音が聞こえてきました。列車がやってきたのです。
これは出雲横田に15:50に到着する宍道発備後落合行き1449D。やはりキハ120の単行で、車番はキハ120-1。キハ120のトップナンバーです。キハ120-4とキハ120-1がここでしばし向かい合い、駅構内はちょっとだけにぎやかになります。
▲エンジン音が聞こえたかと思うと、2番線に列車が到着。
▲宍道発備後落合行きの1449D。車番はキハ120-1。
▲キハ120-4とキハ120-1がしばし向かい合います。
じっとにらみ合うようにして向かい合う2両のキハ120。にらめっこに負けたかのように、最初に出雲横田駅を発車して行くのは備後落合行きの1449Dのほうです。
1449Dの去りゆく姿を見送った我が1462Dも、16:03に発車です。備後落合から乗ってきたのと同じ場所に腰掛けて、オールロングシートの車内に乗客の数は変わらず、2人だけのままで発車です。
▲備後落合へ向けて走り去る1449Dをお見送り。
▲オールロングシートの車内は閑散としたまま。
亀嵩駅と言えば、駅舎の中に蕎麦屋があって奥出雲蕎麦を楽しむことができ、事前に申し込んでおけば列車到着に合わせてホームへ出前してくれることで有名で、僕もいつかはここの奥出雲蕎麦を楽しんでみたいものです。
いやいや、亀嵩駅がもっと有名なのは、松本清張の推理小説「砂の器」の極めて重要な舞台になったということです。前回訪れたときの目的も、「砂の器」の舞台を見てみたいというものでした。1974年の映画「砂の器」にも亀嵩駅は登場しますが、映画の中の亀嵩駅は別の駅でロケしたもので、亀嵩駅ではロケは行われませんでした。その亀嵩駅へ、8年ぶりにまたやってきましたよ。