キハ120ワールド(冬のニッポン雪景色;その32)
▲三次駅で発車を待つ備後落合行きの単行キハ120。
2013年2月13日、ジャンクション駅・三次。
三次駅は駅舎の中には売店もあり、缶コーヒーなんぞを買い込むことができるのはありがたい。窓口では指定券の購入もできますが、平日の昼下がりという時間帯のせいか、駅舎の中はどこかがらんとしていて、ちょっと寂しい感じもします。
▲がらんとしてちょっと寂しい三次駅の中。
1番線に到着して僕がさっき降りた1858Dは、キハ40の単行とキハ47の2両編成に切り離され、キハ40のほうは13:03発の広島行き1867Dとして既に発車して行きました。ホームにはキハ47の2両編成だけが残っています。
▲1867Dが去って1番線に取り残されたキハ47の2両編成。
さあ、ここからはキハ120ワールドです。
1番線には広島色のキハ47が停まっていますが、三次駅の広い構内に他に見えるのはキハ120ばかり。ここから北へはキハ120の独擅場になっているようです。
前回7年前に初めて三次に来たとき、翌朝三江線の一番列車で江津へ向かいましたが、そのときもキハ120の単行でした。あのときは改札から構内に入って右の方へずっと進む0番線ホームがあって、三江線の列車はそこから出発しましたが、現在は0番線はなくなってしまったようです。
▲三次駅構内にはキハ120がたくさん停まっています。
さて、僕がこれから乗るのは、13:12発の備後落合行き356D。ブルーとバイオレットの細い帯が入ったキハ120の単行で、車番はキハ120-327です。
ホームにはLED表示の列車案内板があり、隣の2番線から次に発車する列車は14:09発の府中行き普通列車と出ています。三次駅からは芸備線、三江線のほかに塩町から先の福塩線へ直通する列車も出ていて、四方から列車がやってきて四方へと出て行く交通の要衝なんですね。
▲ホームにはLED式の列車案内板が。福塩線の列車も発着します。
備後落合行きの車内は、僕のほかには2人ほど。車内がガラガラのまま、13:12の定刻に発車です。
前回三次を訪れたときは三次からは三江線で江津へ抜けたので、三次から先の芸備線へ進むのは今回が初めてです。八次、神杉と進む車窓には沿線の田園風景が広がりますが、沿線に見える家屋はどれもとても立派ですねえ。黒瓦の大きな一戸建てが点在します。走っている車内からなのでよくはわかりませんが、どこの家もその黒瓦の屋根には立派な棟飾りが取り付けてあるのが目を引きます。このあたりの風習なんでしょうね。
▲三次を出て最初の駅は八次。
▲沿線に見える立派な邸宅の屋根にはこれまた立派な棟飾りがたくさん。
八次、神杉と過ぎて、三次から12分で塩町に到着。芸備線と福塩線が分岐する駅です。1面2線のホームがあって列車交換もできますが、無人駅なので、福塩線の列車は塩町発着ではなく、全列車が三次まで乗り入れています。福塩線も一度も乗ったことがないので、いつか乗ってみなければなりません。