毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

奇跡のお好み焼き(冬のニッポン雪景色;その30)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173951.jpg ▲広島まで来たら食べずには済ませられないお好み焼き!

 2013年2月13日、広島乗換。

 呉港桟橋からJR呉駅までが予想していたよりずっと近かったので予定よりも早い列車に乗ることができ、639Mは10:01に終点広島に到着しました。

 広島駅まで来たからには、お好み焼きを食べないわけにはまいりません!駅ビル「ASSE」の2階にはお好み焼き屋さんがずらりと並ぶお好み焼きストリートがあったはず。鼻歌交じりで広島駅の跨線橋から直接駅ビルに入れる駅ビル口の改札を抜けるとそこは「ASSE」の3階。そこからワンフロア下りると、ありましたありました、お好み焼きストリートです。

 が、しかし。どのお店も11時開店ではないかっ!!ガーーーーーン☆=>=>=>(+_+。)

 僕はこの日、広島駅発11時ちょうどの列車に乗らねばならないのです(涙)。一軒だけ10時40分オープンというお店がありましたが、それでもきっと11時発の列車には間に合わないでしょう。

 ここは涙をこらえてお好み焼きをあきらめ、駅構内をさまよい歩いた結果、駅舎1階にある「味一」という立ち食いそば屋さんで食事をすることに決定しました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173940.jpg ▲広島駅構内(改札外)にあるうどん・そばの「味一」さん。

 店外に面した自動販売機で食券を買って入店。かき揚げうどんとおにぎりを食べることにしました。なかなか大きなかき揚げとカマボコと刻みネギが載ったうどんは、やはりここも西日本だけに、つゆの色は中のうどんがはっきり透けて見えるほど薄く、しかしダシの味はしっかりきいていて、十分においしく完食いたしました。あとで調べたところでは、この「味一」さんは新幹線ホームとかにもあるんだそうですね。旅行客に重宝されているお店のようです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173930.jpgお好み焼きをあきらめて、駅構内でかき揚げうどんとおにぎりだ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173936.jpg ▲透明だけれどダシのきいたつゆは西日本ならでは。

 このあとは列車での移動が続くので、駅構内の売店で昼食用に駅弁を購入し、再びホームへ出るために「ASSE」3階の駅ビル口改札へ行こうと2階のお好み焼きストリートを通りかかったところ、なななんと!!さきほど10時40分開店の札を掲げていたお店「麗ちゃん」が、まだ10時半なのに営業を始めているではないですかっっっ!!

 さあどうする??列車まで残り30分、お好み焼きを食べても間に合うか?今さっきうどんとおにぎりを食べたばかりだが、ううう、ナヤム…… いや、悩んでいる時間もないのだが……

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174004.jpg ▲広島駅ビル「ASSE」2階お好み焼きストリートに店を構える「麗ちゃん」。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174013.jpg ▲開店直後から続々とお客さんがやってきます。

 僕が初めてこの「ASSE」のお好み焼きストリートを訪れたのは2006年2月のこと。そのときは「麗ちゃん」の隣の「よっちゃん」で食べました(そのときの記事はコチラ)。

 今回は、ここしかまだオープンしていないので選択の余地なく「麗ちゃん」へ。開店したばかりだというのに次から次へとお客が入ってきます。僕は鉄板が目の前にあるカウンター席に座り、迷っている時間もないので「生イカ・麺入り」をオーダー!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173946.jpg ▲生イカ・麺入り、配膳!

 「麗ちゃん」は昭和32年、新天地の屋台からスタートし、「生地の粘り」「野菜の活き」「コシのある生麺」「一定の温度を保つ鉄板」という、屋台時代からの50年以上の歴史を支えた4つの秘訣を今も大切に守り続ける老舗店なのだとか。生麺をゆがいてから投入し、新鮮な野菜をしっかり押さえて焼くのもおいしさの秘訣とのこと。

 カウンター席の人は鉄板に載せたまま食べることもできるようですが、普通はお皿に載せてもらいます。いやーそれにしても見るからにおいしそう。卵の焼けた感じ、青のり、ソース、生地からはみ出たイカにしゃきしゃきのモヤシ、キャベツ…… ついさっきかき揚げうどんとおにぎりを食べたことなんかすっかり忘れて、あっという間に完食!もっと食べたい!でも時間がない!ああ、でも食べられて良かった。もし食べなかったら一生後悔するところだった……などと思いながら、ホームへダッシュ

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173957.jpg ▲く~、見るからにおいしそう!食べないと一生後悔するところだったよ。