毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

スーパージェット「瑞光」(冬のニッポン雪景色;その27)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173827.jpg石崎汽船が運航する松山-呉-広島航路のスーパージェットに乗船!

 2013年2月13日、瀬戸内海を渡る。

 松山に到着した僕は、いつもたいへんお世話になっている知人の案内で、昨年11月にリニューアルしたばかりの鷹ノ子温泉「たかのこの湯」(いよてつ横河原線久米駅と鷹ノ子駅の中間あたり)へ行ってじっくりと温泉に浸かり、風呂上がりはもちろんじゃこ天をつまみに生ビール、そして極めつけは「国際ホテル松山」内の和食レストラン「吉長」さんで、冬と言えば幻の魚クエの鍋!をごちそうになってしまいましたっ!もう感謝感激、松山良いとこ何度でもおいでって感じです(^^)。

 そんな大満足の夜が明けて、ゆっくり寝てもいられず、投宿したホテルの近くの愛媛新聞社前バス停07:11発の連絡バスに乗って松山観光港へと向かいました。これから08:00発の広島行きスーパージェットに乗るのです!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173810.jpg ▲空港同様アクセスのよい松山観光港からは広島方面へ頻繁にフェリーが出ています。

 この日の松山は冬とは思えぬ暖かい快晴の朝を迎えました。桟橋から眺める海面は気持ちよさそうにきらめいています。少し離れた桟橋にはかなり大きなフェリーが停泊しているのが見えます。船体には「小倉←→松山フェリー」「フェリーはやとも2」と書いてあるのが見えます。これは今年3月31日まで運航されていた「フェリーさんふらわあ」社の小倉・松山航路のフェリーですね。小倉から朝5時に到着した便でしょう。「フェリーはやとも2」は4,238トン、530人乗りだそうです。「フェリーさんふらわあ」社は今年3月いっぱいで小倉・松山航路から撤退したので、4月1日からは石崎汽船の100%子会社として設立された「松山・小倉フェリー」が船舶と航路を継承したそうで、現在もこの航路は運航されています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173823.jpg ▲遠くの桟橋には朝5時に小倉から到着した「フェリーはやとも2」が停泊中。

 一方、僕がこれから乗る08:00発の広島行きは石崎汽船が運航するスーパージェット「祥光」。189トンで最高速度は32ノット、旅客定員はスーパーシート30席を含め計156席。普通のフェリーなら広島~松山間を2時間25分、呉経由なら2時間40分かかるところを、スーパージェットなら1時間08分、呉経由でも1時間17分で結びます。ネックは料金が高いことで、普通のフェリーなら広島~松山間が3,500円のところ、特別急行料金3,400円がプラスされて合計6,900円、これはちと高いです。所要時間が半分以下になると思えばこれでも妥当な料金かもしれませんが。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173817.jpg ▲スーパージェット「瑞光」にこれから搭乗します。

 「瑞光」は定刻に松山観光港を出航しました。スーパージェットの広島行きは朝7時発の便が初便で、その次がこの8時発の便で、呉を経由する便は8時発のこの便が最初になるのですが、船内は乗船率3割から4割といったところでしょうか、とても空いていて、海面を滑るように走るスーパージェットはとても快適です。窓からは瀬戸内海の小島が途切れることなく視界に入り、天気の良さもあっていたってのどか。窓から差す冬の穏やかな日差しに思わず眠り込んでしまいそうです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173840.jpg ▲空席の目立つスーパージェット「瑞光」の船内。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173835.jpg ▲瀬戸内海の小島をいくつも眺めながら滑るように走ります。

 実はこのスーパージェット、僕は以前にも乗ったことがあるのでした。2008年11月に広島から松山まで(その時の記事はコチラ。)、スーパーシートを奮発したんでした。このときに乗ったのは石崎汽船と共同運航している瀬戸内海汽船のほうの船でしたね。

 そして4年半ぶりに乗った今回は、初めての体験、呉で下船します!松山から呉までは48.8kmで所要55分。呉港の桟橋に着いたスーパージェットはわずかの乗下船客を乗り降りさせてしまうと、わずかの停船時間ですぐに広島へ出航して行ってしまいました。あっさりしたものですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173847.jpg ▲短い停船時間で呉港を出港していくスーパージェット「瑞光」。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173851.jpg ▲その向こうはジャパンマリンユナイテッド呉工場で建造中の、でかいなあ、コンテナ船かな?

 さて、呉港初上陸です。到着した呉中央桟橋ターミナルは「呉の街に似合う青銅色屋根のシンボルドームとれんが調の外壁」が特徴とのこと。映画「海猿」のロケにも使われた、なかなかおしゃれな建物です。ただ、呉港には長距離航路の発着はなく、広島、松山、そして江田島の各地を結ぶフェリーが行き来しているだけです。広島へは電車でも行けるので、松山航路がやはりいちばん需要があるんじゃないでしょうかね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818173854.jpg ▲青銅色のドーム屋根が愛らしい呉中央桟橋ターミナル。