重慶へ重慶麻辣火鍋を食べに行くの巻(その6)
▲重慶南山火鍋一条街のとある火鍋屋の洗面器……じゃなくてスープ鍋から肉をすくい上げ中。
2013年3月24日、火鍋森林浴。
明けて日曜日、ホテルをチェックアウトしたあと再び解放碑付近をぶらぶら買い物などして歩き、スタバで一服。そして再び中国人の友人と落ち合い、香港へ戻る前の昼食に、火鍋を食べに連れて行ってもらいます。
空港は重慶の北部にありますが、向かったのはそれとは真逆の重慶市南部。中心地から橋で長江の南岸へ渡り、それから東へ向かいますと、道はだんたんと急カーブの多い山道になってきます。低い山並みが続くこのあたりは「南山」と呼ばれ、一部は南山公園として、ちょっとした山歩きができたり植物園があったりして、市民の憩いの場になっているようです。
こんな山の中にあるのが「南山火鍋一条街」。火鍋屋が密集している場所があるんです。斜面に棚田のようなスペースを作り、そこにテーブルと椅子を置いて、露天で火鍋を食べる仕組みになってます。
▲森の中に火鍋屋があるなんて。
▲森林浴をしながら火鍋が食べられるって感じ。
テーブルがあるバルコニーは何層にもなっていて、我々は三層目ぐらいの高さの一角に席を占めることになりました。吹き抜ける風が実に心地よく、マイナスイオンっていうんですか?このバルコニーにいるだけで森林浴気分です。
しかしこんな山の中に火鍋屋が密集しているとは!飛行機が南から飛んできて重慶到着直前に南山上空にさしかかると、火鍋の麻辣スープの湯気が立ち上ってきて機内でもその匂いがするとまで言われれるほどだとか。
▲我々のテーブルにもまもなく火鍋がセットされます。
我々のテーブルもまさに崖の上という感じ。「調料(つけだれ)」が最初に配膳され、中央のガスコンロの上に洗面器のようなスープ鍋が登場するのを待つばかり。「調料」はゴマ油+ニンニクみじん切り+香菜・ネギという僕のいちばん好きなヤツです。これを大量に食べてから飛行機に乗るのは周囲の乗客に迷惑になるような気もしますが、ま、気にしない気にしない(^^)。
というわけで、スープ鍋登場!
▲全面がどす黒い液体で満たされた洗面器……じゃなくて鍋がセット完了。
前夜食べた火鍋のように麻辣なスープとあっさり白湯スープの二本立てじゃありません。全部、麻辣です。容赦ありません。しかも麻辣スープの色は、どす黒いです。食べるものにはあまり見えません。
この鍋がやがてぐつぐつと煮立ってきて、表面には赤い泡ができはじめ、まさにこれは別府温泉地の池地獄といった様相。このあたりで肉片、各種野菜、豆腐などの具を投入。しゃぶしゃぶっとやってさっと火が通ったら肉はOK。いただきます。………うん、ウマイ!具にからみつくスープの味は見た目ほど強烈ではなく、「麻」も「辣」も、そしてその奥に隠れる「旨味」もしっかりと味わうことができるおいしさ。これは箸が止まりません!
▲食べ頃になった肉をすくい上げます!
お昼ですが、ビールもいただこう。前夜も1958年創業の重慶ビール系列「山城ビール」を飲みましたが、ここでももちろん「山城ビール」。大瓶タイプで、ラベルの中央に大きく「1958」と書いてあります。カラくてシビれて熱いものを食べるときに炭酸ものを飲むと舌が悲鳴をあげるんですが、それもまた麻辣火鍋の一興です。
▲火鍋を食べながら飲むビールはもちろん「山城ビール」。