毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

重慶へ重慶麻辣火鍋を食べに行くの巻(その4)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220931.jpg重慶「軽軌」、開業してまだ半年の6号線は路線別カラーの薄ピンク色もまだまだフレッシュ。

 2013年3月23日、重慶でモノレール。

 重慶北駅には、「重慶軌道交通」3号線が乗り入れているので、今度はこれに乗って中心部へ戻ることにします。

 「重慶軌道交通」とは、まあ地下鉄網みたいなものですね。重慶市内でどんどん建設が進んでいますが、開業しているのは1号線、2号線、3号線、6号線の4線で、地下鉄部分もありますが地上の高架を走る部分も多く、また2号線と3号線はおそらく中国ではここしか走っていない跨座式モノレール。非常に珍しいです。

 このように「重慶軌道交通」は様々な運転方式が混在しているので、市民はこれをまとめて「軽軌」と呼んでいます。「ライトレール」という意味なんですが。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220914.jpg ▲3号線の「鄭家院子」駅。

 それでは重慶北駅から3号線に乗ってみます。3号線の重慶北駅は地下駅です。

 重慶の軽軌は路線をはっきりと色で分けていて、ホームにも車両にもその色の塗装が施されているので、とてもわかりやすいです。どの線をどの色にするかは、未着工でいつ着工するかもまだわかっていない17号線とかまで既に全部決まっているようです。そして3号線の色は「瑠璃藍」。日本語ですと「るり色」「るり紺」といったところでしょうか。

 車内のドア上には停車駅案内などを表示するディスプレイがあって、表示のしかたなどは日本の電車にもよく似ていて見やすく、感心しました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220908.jpg ▲3号線の車内。地上の高架を走行中。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220919.jpg ▲車内ドア上のディスプレイ。見やすいです。

 重慶北駅から5駅乗って「紅旗河溝」駅に到着。ここは6号線との乗換駅なので僕も降りて6号線のホームへ移動します。

 6号線の色は「浅粉紅」、薄ピンク色です。去年9月末に開業したばかりなので車両はド新品。しかも車内はとても空いていて快適。僕が行きたい「小什字」駅まで乗換なしで行けるのでとても便利!

 ……と思ったら、3駅めの「五里店」でいきなり終点。あれれ。6号線は今のところ「五里店」~「礼嘉」の間だけが開通開業しているようです。でも駅にも車内にもそんな案内はどこにもナシ。それが中国らしいと言えば中国らしいんですが、外から来た旅行客とか知らない人には困ります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220925.jpg ▲「紅旗河溝」は3号線と6号線の乗換駅。

 しかたがないので「五里店」駅から6号線で「紅旗河溝」駅まで戻り、再び3号線に乗って南下します。

 地上の高架区間になった3号線は、「華新街」駅と「牛角沱」駅の間で嘉陵江を渡ります。隣には車用の橋も架かっていますが、橋脚は細くて薄くて華奢、ぱっと見にも全体にとても古い感じで、この橋が重慶の中心部渝中区と嘉陵江の対岸江北区を結ぶ古くからの幹線道路だったんでしょうね。

 橋を渡って渝中区に入り「牛角沱」駅を出るとその次の駅は「両路口」駅。1号線との乗換駅です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220935.jpg ▲嘉陵江を渡る。並行する車道の橋は見るからに古い感じ。

 「両路口」駅で1号線に乗り換えます。シンボルカラーは「石榴紅」。「ザクロ色」、つまりは赤ってことですね。モノレールではなく、レール2本の普通の地下鉄タイプ。重慶一の繁華街を走るのでなかなか混んでいます。

 現段階での終点は「小什字」駅。しかしもうひと駅先の「朝天門」駅までの延伸工事が進められており、「朝天門」駅が開業すれば、重慶の繁華街中の繁華街朝天門エリアへのアクセスがますます便利になるはずです。僕は新華路にあるホテルへいったん戻るので、終点の一つ手前の「較場口」駅で下車します。モノレールあり、高架部分あり、地下部分ありでなかなか楽しい重慶「軽軌」のショートトリップでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220941.jpg ▲地下部分を走る1号線。シンボルカラーはザクロ色。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220949.jpg ▲終点「小什字」駅の一つ手前の「較場口」で下車します。