重慶へ重慶麻辣火鍋を食べに行くの巻(その3)
▲12年ぶりに訪れた重慶駅。駅舎は以前と変わらず、でも駅前の様子には変化が。
まず訪れたのは、鉄道の重慶駅。
▲12年前に来たときと全然変わってない感じがする。
重慶駅の開業は1952年ですが、今の駅舎が建てられたのがいつかはわかりません。けっこう古いです。しかし駅前はかなり閑散としていて、中国の大きな駅に必ずと言っていいほど見られる超混雑した人だかりがありません。
切符売り場の建物に入ってみると、ここも、人が長蛇の列を何本も作ってひしめき合っているおなじみの光景は見られません。なぜでしょう。壁にかかった時刻表を見てみると、この重慶駅を発車する列車は1日14本しかなく、しかもそのほとんどが重慶、四川、雲南止まりの短中距離列車。これでは駅前や切符売り場に人が少ないのも当然です。
▲切符売り場。開いている窓口は少なく、人も少なくて閑散。
▲この駅を発車する列車は1日14本しかないのです。
重慶北駅前の広場はとんでもなく広く、そこに在来線の駅舎と高速鉄道の駅舎と切符売り場の建物が並んで建っていて、建物の一つ一つがやたら大きいので、切符売り場から在来線駅舎までは山手線のひと駅ぶんぐらいありそうです(笑)。そして、写真ではこの広さはなかなか伝えられないのですが、このむちゃくちゃ広大な駅前広場は大勢の人で混雑しています。列車待ちでたむろっている人々、到着列車から吐き出されて次の目的地へ向かう人々が入り交じっています。
▲2006年開業の重慶北駅。これは在来線駅舎。
▲その隣は高速鉄道専用駅舎。
ちなみに重慶北から広州までだと1,697kmで所要約22時間、ウルムチまでだと3,345kmで所要約44時間です。重慶北発の列車で走行距離がいちばん長い列車はチベットのラサ行きT222/223次列車で、ラサまでの3,641kmを44時間58分かけて走ります。でも途中の停車駅は9駅だけです。
▲重慶北駅からは長距離列車も続々出ているようです。
「出站口」と書かれたゲートは降車客の出口。近づいてみると、だだっ広い構内の奥、いちばん手前のホームに高速鉄道「和諧号」が停車しているのが見えます。ドア付近には乗務員(JR九州で言えば「つばめレディー」みたいなトレインアテンダント)が立ち、乗客の案内をしているのかただたむろっているだけなのか、それはよくわかりません(^_^ゝ。
▲「出站口」とは出口のこと。
▲鉄柵がものものしいですが、その奥には高速鉄道「和諧号」が停車中。
ドア脇の行き先表示LEDには「重慶北-南充」と出ているように見えるので、これは15:05発の南充行きD5191/5194次列車ではないかと思われます。四川省中部の南充まで重慶北から234km、これを途中停車駅3駅で、2時間09分かけて走る列車です。今のところ高速鉄道は重慶北~成都/成都東/南充間にしか開通していないようですが、これが更に伸びるのももうまもなくのことなのでしょう。
▲南充行きD5191/5194列車でしょうか、アテンダントさんが乗車案内中。