毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

東京行き最終の「はやて」(冬のニッポン雪景色;その13)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172817.jpg ▲東京行きのしんがりを務めるのは19:33発の「はやて42号」。

 2013年2月8日、深夜の人身事故。

 青森での一週間がまたもあっという間に過ぎ去り、また上京する日がやってまいりました。

 今年の冬は、クリスマス寒波の頃から、昨年の冬のように長続きはしないまでも、相当厳しい寒波が文字通り波状攻撃のように次々に襲来し、寒波が来ているときは昨年以上に厳しい寒さと雪に覆われることの繰り返しでした。

 この日も、建国記念日の三連休を控えているというのに寒波がやってきて、青森地方は吹雪模様です。しかもこの日乗るのは東京行き最終の19:33発「はやて42号」。実家の水道管とかがまた凍結するのではないかと心配しながら元栓を閉め、戸締まりを確認し、タクシーで自宅から新青森駅へ行きました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172850.jpg ▲東京行き最終列車が出るのは12番線。

 吹雪の中を新青森駅に着き、風にあおられながら駅舎の中に入ります。気温もだいぶ下がってきています。

 このブログでも何度か書きましたが、新青森駅の不満を感じるところは、到着列車の車内整備待ちではなくても、ドアが開くのや入線が遅いこと。僕の感じではだいたい発車時刻の10~15分じゃないとドアが開きません。東京駅や新大阪駅など発着列車が過密な駅じゃないんだし、待合室は少なく、特に冬はホーム上はとても寒いので、利用客の多くは早く車内に入って落ち着きたいと思っているはずです。JR側から言わせれば運行上の都合ということになるのでしょうが、もっと工夫をして、利用客本位のサービスを提供してほしいものです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172841.jpg ▲白いライトが鋭く射す矢のように前方を照らしています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172811.jpg ▲なかなかドアが開かないのが新青森駅の難点。

 白いライトが照らし出す前方に目をやると、積もったばかりの新雪でレール以外は真っ白に覆われています。写真ではわかりにくいですが、だいぶ降っているようです。

 風も強いので、屋根のあるホーム部分にも細かくて軽い雪が吹き込み、1号車の半分ぐらいまでのホームもうっすらと雪に覆われてしまっています。雪には強いが風にはそれほど強くない新幹線、今日の運行に影響がなければよいのですが。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172846.jpg ▲とっぷり暮れた前方は寒波襲来で吹雪模様。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172823.jpg ▲レール以外には既に新雪に覆われてしまって真っ白。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172830.jpg ▲雪は屋根の下にも吹き込んで、ホーム上もうっすらと雪化粧。

 「はやて42号」は盛岡からも仙台からも最終の上りの「はやて」なので、平日ということもあり、特に仙台からはビジネスマンで満席になるはずです。それまでのすいているうちに夕食を済ませたいところですが、新青森駅内の旬味館はもう閉店モードで、駅弁もほとんど売れ残っておらず、結局シードルを1本買っただけで乗り込んでしまいました。

 ニッカは弘前に工場を持っていて、リンゴ100%のスパークリングワイン「シードル」が作られています。「スイート」と「ドライ」の2種類があり、しゃっきりした飲み口の「ドライ」を購入して、東京までちびちびやります(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172855.jpg弘前産の「ニッカ シードル・ドライ」。飲み口しゃっきり。

 暗闇を衝いて「はやて42号」はひた走りましたが、秋田で併結する「こまち42号」が秋田県内の大雪で遅れていたために盛岡を少し遅れて発車し、その結果、終点東京にも5分ほど遅れて到着したので、馬喰町まで行きたい僕は、予定していた東京23:16発の千葉行き2154Sには間に合いませんでした。そこで地下ホーム3番線で発車を待っている東京始発の23:26発千葉行き2359Fに乗ろうとしたところ、ちょうど1番線に入ってきた千葉発久里浜行き2218Fが我々の目の前で人身事故を起こし、総武快速線全列車抑止の警報がけたたましく鳴り響いて、こちらの千葉行きも発車ができなくなりました。2番線をはさんで離れたところでの事故なので千葉方面行きは動かしてもよさそうですが、そうもいかないのでしょう。

 どんな事故が起きたのか3番線からはわかりませんが、構内アナウンスで運行再開は00:20頃になるとのことなので、総武線快速をあきらめ、外に出てとぼとぼ歩き、都営浅草線日本橋駅から地下鉄に乗って東日本橋まで行きました。それにしても東京も寒い!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172900.jpg ▲馬喰町まで乗る予定だった東京発千葉行き2359F。左奥に人身事故の2218Fが見えます。