毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

北陸本線各駅停車(冬のニッポン雪景色;その9)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172514.jpg ▲終点直江津駅6番線に到着した乗りドク列車「妙高1号」。

 2013年2月2日、親不知子不知。

 長野から初乗車の「妙高1号」で直江津に到着したのが2分遅れの09:43。ここから09:46発の富山行き普通列車544Mに乗り換えます。

 普通なら3分あればまあ余裕で乗換えできるものですが、しかし跨線橋は僕が降りた1号車からいちばん遠い6号車のほうにあり、しかも544Mが待っているのはこれまた2番線の先の切り欠き部分にあっていちばん遠い1番線。しかも「妙高1号」の写真も撮らなければならないもんだから(笑)、もう走ったのなんのって、ぜぇぜぇ言いながら544Mに乗り込んだときにはもう足がガクガクになってました(涙)。

 直江津を発車した544Mは、次の谷浜でさっそく日本海が間近に迫り、次の有間川は少し高い位置にあるせいか、駅名標の向こうすぐに日本海を望むことができます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172519.jpg有間川駅。向こうはもう日本海

 最近北陸へ行くことが多いので、特に越後湯沢~高岡の区間はしばしば通っていますし、このブログでも何回も登場していますが、いつもは特急「はくたか」か「北越」ばかりなので、各駅停車の普通列車でこの区間を通るのは超久しぶり。前回はいつだったかと問われても思い出せないぐらい以前のことです。

 そんなわけで、つい眠ってしまわないように気をつけながら、ひと駅ひと駅をじっくり観察しつつ北陸本線を堪能します。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172526.jpg直江津からちょうど40分で糸魚川到着。

 有間川のあとは名立、その次はトンネル内の駅で有名な筒石、そして能生、浦本、梶屋敷と続いて、直江津からちょうど40分、10:26に糸魚川に到着です。

 糸魚川では11分停車。普通列車でも停車時間がどんどん短くなってきている昨今、11分も停車するというのは各駅停車の旅に素敵なアクセントを添えてくれることになります。

 この日の糸魚川駅は雪が降りしきり、ホームの上にも雪が吹き込む寒い一日。ホームにある自販機で買ったホットコーヒーで暖をとりながら、停車時間をぼんやりと過ごします。

 やがてやってきたのは越後湯沢からの1004M特急「はくたか4号」。もう何回も乗ったことがある列車ですが、糸魚川で544Mが待っていることなんて気づいたことなかったなあ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172538.jpg ▲この日の544Mの車掌さんは女性。女性乗務員、すごく増えましたよね。

 糸魚川駅では新幹線駅舎の工事の真っ最中。僕は今までてっきり直江津に新幹線の駅ができると思っていたのですが、さっき「妙高1号」で見たとおり、脇野田駅近くに仮称「上越」駅ができ、その次の駅は糸魚川になるんですね。まだ外壁も完成していなくて駅舎の体を成していませんが、完成、開業の暁には「新幹線でフォッサマグナを見に行こう!」なんてことになるんでしょうか。

 「はくたか4号」が走り去るのを見届けて僕も車内に戻ります。富山方面からは1007M特急「はくたか7号」がやってきて、これも走り去って行き、それからようやく10:37、544Mの発車です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172533.jpg糸魚川駅は新幹線駅舎建設の真っ最中。完成したら新幹線でフォッサマグナ見学?

 糸魚川を出ても日本海に寄り添うように列車は走ります。青海の次は、親は子を、子は親を省みることができない程に険しい断崖絶壁に沿う道が続く親不知子不知の海岸が近い親不知駅。中学校のときの合唱コンクールで「親不知子不知」という合唱曲を唱ったこともあり、ぜひここでは一度降りて、親不知子不知の海岸をゆっくりと見てみたいと思いつつ、まだ実現しておりません。

 親不知の次は市振。ここが新潟県最西端の駅で、ここを発車すると列車は富山県に入り、次の駅は越中宮崎です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172548.jpg新潟県最西端の駅・市振も冬の日本海から強風が吹き付ける海べりの駅。

 富山県に入った544Mは、泊あたりから少し山手に入って海から遠ざかり、夏であれば青々とした水田の広がるであろう平野を快走します。

 この日の544Mは、JR西日本の方針により単色のブルーになったデカ目の国鉄急行型車両。色は変われど、車内はボックスシートが多く、直江津から富山までの2時間04分、国鉄時代の急行気分を味わえたような気がします。

 終点富山到着は11:50。次は11:54発の高岡行き普通列車432Mに乗り換えます。こちらは金沢以東まで乗り入れるようになってまだ間もない新型車両の521系。世代を超えての車両のバトンタッチです。この日の432MはG15編成。2015年度末の北陸新幹線金沢開業に伴う在来線の第三セクター化を見据えての新型車両の運行が富山県内でもどんどん増えてきているようですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172557.jpg国鉄時代の急行気分を味わいながら2時間04分で終点富山到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818172604.jpg ▲富山からは新型車両521系に乗り換えます。