北陸本線各駅停車(冬のニッポン雪景色;その9)
2013年2月2日、親不知子不知。
普通なら3分あればまあ余裕で乗換えできるものですが、しかし跨線橋は僕が降りた1号車からいちばん遠い6号車のほうにあり、しかも544Mが待っているのはこれまた2番線の先の切り欠き部分にあっていちばん遠い1番線。しかも「妙高1号」の写真も撮らなければならないもんだから(笑)、もう走ったのなんのって、ぜぇぜぇ言いながら544Mに乗り込んだときにはもう足がガクガクになってました(涙)。
最近北陸へ行くことが多いので、特に越後湯沢~高岡の区間はしばしば通っていますし、このブログでも何回も登場していますが、いつもは特急「はくたか」か「北越」ばかりなので、各駅停車の普通列車でこの区間を通るのは超久しぶり。前回はいつだったかと問われても思い出せないぐらい以前のことです。
そんなわけで、つい眠ってしまわないように気をつけながら、ひと駅ひと駅をじっくり観察しつつ北陸本線を堪能します。
この日の糸魚川駅は雪が降りしきり、ホームの上にも雪が吹き込む寒い一日。ホームにある自販機で買ったホットコーヒーで暖をとりながら、停車時間をぼんやりと過ごします。
▲この日の544Mの車掌さんは女性。女性乗務員、すごく増えましたよね。
糸魚川駅では新幹線駅舎の工事の真っ最中。僕は今までてっきり直江津に新幹線の駅ができると思っていたのですが、さっき「妙高1号」で見たとおり、脇野田駅近くに仮称「上越」駅ができ、その次の駅は糸魚川になるんですね。まだ外壁も完成していなくて駅舎の体を成していませんが、完成、開業の暁には「新幹線でフォッサマグナを見に行こう!」なんてことになるんでしょうか。
糸魚川を出ても日本海に寄り添うように列車は走ります。青海の次は、親は子を、子は親を省みることができない程に険しい断崖絶壁に沿う道が続く親不知子不知の海岸が近い親不知駅。中学校のときの合唱コンクールで「親不知子不知」という合唱曲を唱ったこともあり、ぜひここでは一度降りて、親不知子不知の海岸をゆっくりと見てみたいと思いつつ、まだ実現しておりません。
富山県に入った544Mは、泊あたりから少し山手に入って海から遠ざかり、夏であれば青々とした水田の広がるであろう平野を快走します。
この日の544Mは、JR西日本の方針により単色のブルーになったデカ目の国鉄急行型車両。色は変われど、車内はボックスシートが多く、直江津から富山までの2時間04分、国鉄時代の急行気分を味わえたような気がします。
終点富山到着は11:50。次は11:54発の高岡行き普通列車432Mに乗り換えます。こちらは金沢以東まで乗り入れるようになってまだ間もない新型車両の521系。世代を超えての車両のバトンタッチです。この日の432MはG15編成。2015年度末の北陸新幹線金沢開業に伴う在来線の第三セクター化を見据えての新型車両の運行が富山県内でもどんどん増えてきているようですね。
▲国鉄時代の急行気分を味わいながら2時間04分で終点富山到着。
▲富山からは新型車両521系に乗り換えます。