毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

置き去りのB787。

イメージ 1 ▲松山空港のスポットに置き去りにされたままのANAのB787。

 2月12日、大阪伊丹からANA1641便で松山へ飛びました。

 雨の松山空港のオープンスポットに到着し、傘をさしてターミナルまで徒歩での移動になりましたが、ボンバルディアDHC8-Q400、通称「ボンQ400」を降りたら、なんと目の前にANAのB787が鎮座しているではないですか。

 今の今までB787を間近で見たことがない僕にとって、これはちょっとしたサプライズ。思わずエプロンを横切ってもっと近づいて見に行きそうになりました。

イメージ 2 ▲10:00発羽田行きANA584便になるはずだったのでしょうか。

 1月16日に起きたバッテリートラブルによる高松空港への緊急着陸を受けて、ANAとJALのすべてのB787が運航停止になったわけですが、松山空港にいるこのB787も、その日の10:00発の羽田行きANA584便になるはずだったのでしょうか、飛ぶことができなくなってしまい、もう1ヶ月もここに置き去りにされているのです。置き去りにされているのはレジJA-811Aを付けた、昨年7月に就航したB787。

 詳しいことはわかりませんが、飛ぶことはもちろんですが、地上で動かすこともできないらしく、駐機場を一つ占領してしまっているので、空港オペレーションに支障を来しているのだとか。他にも地方空港や海外の空港で足止めを食ってしまったB787はあるのでしょうか。思いもかけぬトラブルに身動きがとれなくなったB787の姿は、松山の街にそぼ降る冬の雨に打たれて、なおのこと寂しそうに見えました。一日も早く原因究明と問題の解決がなされて、このJA-811Aが再び大空にはばたく姿が見られるようになってほしいと思います。

イメージ 3 ▲動かすに動かせずスポットを占領しつづけるJA-811Aは冬の冷たい雨に打たれて寂しそう。