毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

美味ASOKO(酷暑の夏休み帰省レポ・その50)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818171323.jpg ▲この頃はまだ多くはなかったE5系新幹線。

 2012年8月23日、宮城のウマイもの。

 さて、この日は、瀋陽時代に一緒で、今は仙台で働いている同僚と、仙台で飲み会です。

 そこで、新青森駅14:28発の「はやて30号」で仙台へ向かいます。2012年夏の時点ではまだ「はやぶさ」型E5系は少なかったので、E5系に当たってラッキー♪みたいな感じでこれに乗り、仙台までは1時間57分です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818171331.jpg ▲この頃はE5系で走る「はやて」はまだ多くはなかったですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818171340.jpgE5系車両は普通車でも可動式のヘッドレストでなかなか快適。

 「はやて30号」の仙台到着は16:25。駅前にある定宿のビジネスホテルにチェックインして同僚が仕事を終えて連絡してくるのを待ちます。

 そして夕方6時を回る頃、連絡があって、ホテルの1階で待ち合わせ、夜の仙台の街へと繰り出します!(と言っても8月なのでこの時間ではまだまだ明るい(^_^ゝ)。

 向かったのは、ホテルからほど近い青葉区中央3丁目、通称「仙台銀座」という狭い小路にあるこれまた狭い入口の階段を上がった2階。そこにあるのは「美味ASOKO」。店名、アヤシイ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818171317.jpg ▲仙台銀座にある「美味ASOKO」の入口。緑提灯のお店です。(帰りに撮影。)

 店内ももちろん狭いけれど、なかなか人気のお店です。入口に緑提灯が吊されていますが、これは「地場産品応援の店」の印で、カロリーベースで日本産食材の使用量が50%を超えるお店で緑提灯を飾っています。2005年4月に北海道小樽から始まり、現在では緑提灯加盟店舗は3000店舗を超えたとか。日本産食材使用量50%で一つ星となり、10%増えるごとに星が一つ増えます。「美味ASOKO」さんは一つ星ですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818171348.jpg ▲まずは和洋取り混ぜた突き出しから。

 しかし「美味ASOKO」さん、野菜は90%以上が地元宮城県産とのこと。また、醤油・味噌・米は全て宮城県産。鶏肉は宮城県産、豚肉は宮城県産と山形県産を使用。魚介類は、震災で近海物が手に入りにくくなったため、暫時北海道・青森県のものを多く使用していいるとのこと。これだけ東北の食材をふんだんに使って肴を出してくれるなんて、東北人には実にうれしいお店。まずは地酒に秋ナス漬けとキュウリの浅漬け盛り合わせといこう(地酒の銘柄は忘れた(^_^ゝ)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818171406.jpg ▲きりっと冷えた宮城の地酒をクイッといただきます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818171357.jpg ▲漬物の種類は数々あれど、ナス漬けほど美味いものはない。

 北京にも日本料理店はずいぶんたくさんあって、刺身などもそんなに不自由なく食べることができますが、特に新鮮さが要求されるヒカリ物はなかなか良いのがありません。たまに日本に帰ってきたときは、やはりヒカリ物を堪能したいものです。僕はもともとヒカリ物が好きですし。

 そこでこの日の刺身は新鮮この上ないアジとイワシ、そして〆メると言ってもうっすらと酢で湿らせた程度のシメサバの三点盛り。感激であります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818171411.jpg ▲アジ、イワシ、シメサバの三点盛り来ました!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818171415.jpgイワシの刺身はとにかく新鮮なものでないと。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818171420.jpg ▲大のサバ好きとしてはこたえられません。

 次は、僕は初めて食べたんですが、宮城県民には定番中の定番、「定義山油あげ焼き」。

 定義山とは、仙台市青葉区にある浄土宗の寺院・西方寺のこと。本尊は阿弥陀如来でこれを「定義如来(じょうげにょらい)」と呼び、この定義如来へ供える精進料理用の豆腐製造から始まったのが定義豆腐、そして定義三角油あげなのだそうです。知らなかった~。

 油揚げというよりは厚揚げと言った方が近いような感じですが、こんがり焦げ目と刻みネギ、これに醤油を少しかけて食べますと、お酒にぴったり合いすぎです!!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818171303.jpg ▲お酒に合いすぎる定義山油あげ焼き。

 お次は「活〆煮アナゴ」。これもアナゴ好きの僕にとってたまらない一品。柔らかく良い色に似たアナゴ一本に濃厚なツメがかかり、キュウリの千切りが添えられていて、夏らしい納涼感を与えています。

 熱帯夜になりそうな暑さですが、仙台で地場のおいしいもの、おいしいお酒をたっぷりいただくと、なんだか元気が出てきます。日本の食、東北の食は本当にすばらしいなあ(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818171309.jpg ▲活〆煮アナゴ、一本丸ごと。キュウリが涼しさを添えています。