毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

山あり海ありのANA883便

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022722.jpg ▲羽田発富山行きANA883便から見えた富士山。

 2012年12月29日、全便満席。

 CX524便で早朝の成田空港に到着した僕は、エアポートリムジンで羽田空港へと直行します。

 08:10に国内線第2ターミナルへ着いてみると、出発ロビーは帰省ラッシュ客で大混雑。たぶんこの日が帰省ラッシュのピークなのでしょう、出発便案内に表示されている便にはキレイに「×」印が並び、全便満席であることを示しています。12月29日に飛行機で帰省なんてしたことないので、羽田の年末の混雑は、僕にとってはかなり新鮮な光景です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022632.jpg ▲帰省客で大混雑する羽田空港国内線第2ターミナルビル出発ロビー。

 僕がこれから乗る09:40発の富山行きANA883便は68番ゲートからの出発です。この便ももちろん満席ですが、協力精神旺盛な日本人のおかげで搭乗は極めてスムースで(^^)、09:40の定刻にばっちりドアクローズ。09:50頃にはRWY34Rから北へ向けてエアポーンです。東京上空には薄く雲がかかっていましたが、地上の景色はよく見え、葛西臨海公園TDRが手に取るよう。TDRなんかは年末で朝から順番待ちなんでしょうかね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022701.jpg ▲断片的にかかる雲の向こうに葛西臨海公園TDR

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022705.jpg ▲年末のシンデレラ城は朝から順番待ちの行列かなあ……

 東京湾を後方に見やりながら高度を上げていくと、左側の機窓には今度は富士山が見えてきました!

 裾野から下には雲が広くかかっていますが、末広がりの富士山のほぼ全貌が見え、真っ白に雪化粧した山肌が日の光を受けて陰影を作り、なんとも美しや。2012年を締めくくる見納めの富士山、見られてよかったです~~♪

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022711.jpg ▲左前方に、真っ白い雪をかぶった富士山が見えてきました!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022716.jpg ▲富士山をズームアップ!2012年、見納めの富士山です!

 富士山が遠ざかっていくと、下界も雪景色。クリスマス寒波で全国的に冷え込み、全国的に雪が降ったようですが、その寒波がまだ続いていて、この年末も日本列島は厳しい冷え込みになるとのこと。ま、寒さを気にせず、こうして上空から雪景色を見ているぶんには良い気分です(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022727.jpg ▲山梨か長野のどこかでしょうか、地上はすっかり雪景色。

 と思っている間に、ANA883便は北アルプスにさしかかってきました。

 この日はとっても良いお天気で、今までこんなにくっきりきれいに美しく北アルプスの山並みが機上から見えたのは初めてです。キャプテンもご機嫌で、「本日は立山連峰が眼下にくっきりと見えております」と機内アナウンス。山肌がくっきりと彫刻のように見える部分もあれば、麓に漂う雲か霞と山肌とか溶け合うようになって境界の判然としない部分もあり、さまざまな表情を見せてくれているこの日の北アルプス、この表情の一つ一つを機上からでもとらえられるほどの好天に恵まれて、年末フライトの思いもかけぬ素敵なプレゼントとなりました。そんな機上からの北アルプスの写真をしばらくお楽しみください!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022732.jpg北アルプス上空にさしかかってきました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022736.jpgナショナル・ジオグラフィックの番組かと見紛うような(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022741.jpg ▲機上からこんなにくっきりと稜線が見えるものなんですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022636.jpg ▲霞たなびくあのあたりはいったいどうなっているんでしょうなあ。

 ため息混じりに北アルプスの景色を堪能していると、あっという間に飛行機は富山平野に抜け、眼下には平地が広がりました。富山県内の日本海に面する平地でも積雪があったようですね。

 眼下に神通川、その河川敷にある富山空港をはっきりと眺めながら、ANA883便は富山市内を斜めに横切って日本海上空へ出ます。いつものアプローチコースです。日本海上空をいったいどこまで飛んでいるのかよくわからんのですが、七尾市のほうまで行ってるんじゃないでしょうか。そのまま行くともう能登半島というあたりで大きく右へ旋回して富山空港への最終着陸態勢に入ります。雲がかかってはいましたが、機上から日本海越しに立山連峰を望むこともできました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022640.jpg神通川富山空港を眼下に眺めながら日本海へといったん抜けます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022644.jpg ▲雲はありましたが、日本海越しの立山連峰も見られました。

 上空からの様子とはちょっと違って、富山市の中心部にはほとんど雪はないようです。北陸新幹線の高架と富山駅の新幹線駅舎がずいぶんできてきているのをすぐ真下に眺めながら、ANA883便はぐんぐん高度を下げて、10:32にRWY20にランディング。急ブレーキをかけてRWYから離れればすぐにスポットインです。飛行時間は40分に満たないぐらいの短距離路線ですが、東京湾沿いのTDRなどの景色から始まって、都内中心部、富士山、北アルプス富山平野神通川日本海能登半島と、瞬きをしてるヒマもないほど豊かな風景満載です。気が抜けません!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022648.jpg ▲真ん中奥がJR富山駅。新幹線の高架はもうかなりできてきてます。

 ANA883便は、羽田から飛んでくる2番目の便で時間帯もよいせいか、到着ロビーには、帰省客で混雑するターミナルの様子を取材する地元TV局のカメラもちらほらいて、年末気分を盛り上げてくれます。

 北陸新幹線金沢開業が実現すると、富山空港での帰省のシーンというのもちょっと変わるのだろうかと思いつつ、混雑する到着ロビーを抜けて、僕は富山空港をあとにしました。この日の富山地方はずいぶんと良いお天気のようです!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022653.jpg ▲着陸するとほんの1分程度でスポットイン。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819022657.jpg ▲羽田でも富山でも機体の写真が撮れなくて残念。尾翼だけでシツレイ。