ワンタン麺&福建炒飯in香港
▲香港・マカオの麺粥専門店「黄枝記」の「鮮蝦雲呑麺」。
2012年11月22日、ハーバービュー。
12月5日に北京から香港へ転勤することになったので、この22日と23日の一泊二日で家捜しをしに香港へ行ってきました。明け方は氷点下まで冷え込む北京から最高気温29℃の香港へ一気に飛ぶのはなかなかしんどいです(^^ゞ。
今回の宿は、香港島の西区、乾物屋がずらりと並ぶエリア、西トンネルの出入口よりも更に西の極めて庶民的なところにあるホテル。地下鉄の駅へも遠くあまり不便とは言えないので、ハーバービューの部屋なのにとてもリーズナブル。住宅密集地越しに見えるビクトリアハーバーは、対岸が九龍半島の西岸ということもあってネオンなどはほとんどなく地味ですが、時折マカオへ向けて白い航跡を長くのばして疾走していくジェットフォイルが見えたりして、なんかまったりできるホテルでした。
▲今回香港で泊まったホテルは地味だけどハーバービュー。
この日の晩飯に繰り出したのは、セントラルのウェリントン・ストリート、飲茶の老舗「陸羽茶室」に行く途中にある「黄枝記(Wong Chi Kei)」。 通りに面しては、地下にある店舗に下りる階段の入口が開いているだけでうっかりすると通り過ぎてしまいそう。しかし、創業以来の歴史を感じさせるレトロな品々を眺めながら階段を下りると、そこにはちゃんとけっこう広いお店があるんです。
▲ウェリントン・ストリートに面した入口。
▲階段を下りていくと奥に店舗が広がってます。
実はこのお店、以前見かけたことがありました。それは今年の3月、マカオに行ったときのこと。セナド広場で、ずいぶんレトロな雰囲気のお店だなあと覗き込んで写真を撮ったのでした(その時の記事はコチラ)。このお店はマカオが本拠地で、香港には分店を出してるんですね。創業1946年の麺粥の老舗です。
麺粥の老舗というからにはまずは鮮蝦雲呑麺がマスト。ぷりぷりのエビワンタン、シャキシャキの極細ちぢれ麺、「香港に来たぜっ!」と実感できる味わいのスープが絡み合って、ダブルまいうー(笑)。
▲ワンタン麺のワンタンにズーム!
▲シャキシャキの極細ちぢれ麺をリフトアップ!
麺粥の専門店ということなので、これまた香港名物の叉焼飯などぶっかけ飯系はなく、ごはんものは炒飯がメイン。その炒飯のラインナップの中に僕の大好きな福建炒飯があったので迷わず注文。福建炒飯は香港の代表的なあんかけチャーハンで、シンプルな玉子チャーハンに、貝柱やエビやシイタケや緑の野菜がふんだんに入った醤油味の餡がとろーりとかかっていて、実に美味。チャーハン食べるならゼッタイ福建炒飯!
こういうお店で欠かせないのは茹で野菜。お好きな野菜をざざっと茹でただけのシンプルなものですが、ヘルシーさはバツグンです。普通はオイスターソースがかかって出されますが、ここのお店では茹でニンニクです。今回チョイスした野菜は最もポピュラーな「菜心(チョイサム)」。他に「芥蘭(ガイラン)」、レタスなど各種ございます。
▲僕が最も好きなチャーハンがこれ、「福建炒飯」。
▲具だくさんの餡がたっぷりかかってうまし。
▲茹でチョイサム。オイスターソースではなく茹でニンニクもうまし。いい色です。
もう一つ、このお店の看板メニューがありました。それは「炸'914;魚珠」。'914;魚という魚のすり身団子を揚げだもの。カマボコのようなしこしこした食感とアツアツの風味がたまらない。付け合わせのレタスの千切りと一緒に、ラー油(日本の食べるラー油みたいな感じのもの)をたっぷり絡めて食べるとこれまたおいしさ倍増。初の「黄枝記」、大満足でありました。
あっ、実はこのあと、食べ足りなくて「水餃撈麺」も注文しちゃったんです。写真には撮り忘れたんですけど、撈麺(汁なし麺)も大好きなんですよね~♪。
▲看板メニュー「炸'914;魚珠」。揚げたてでアツアツ。
▲がぶりとかじるとカマボコのような歯応え。