毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

臨時寝台特急「日本海」(酷暑の夏休み帰省レポ・その39)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170512.jpg ▲深夜の福井駅に滑り込んできた臨時寝台特急日本海」。

 2012年8月17日、6両編成。

 夜11時を過ぎても少しも暑さがやわらいだ気のしない熱帯夜の福井駅。ホームにいる数人が待っているのは、23:33発の8003レ臨時特急「日本海」であります。今年3月16日を最後に定期運行が廃止になり、多客期の臨時列車としてGW期間中の数日に運行され、それに続いて夏のお盆期間中も10日間ばかり運行されている臨時「日本海」に、今回乗車するのです。

 大阪発車時のダイヤはかつての「日本海3号」を踏襲した形となり、その結果、北陸地方を通るのは非常に遅い深夜帯となってしまいました。高岡、富山からの乗車では午前1時を回ってしまうので、少しでも早く乗れるように今回福井までやってきたのです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170455.jpg ▲「日本海」の表示にまた出会えて、うれしい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170502.jpg ▲夜11時半になっても蒸し暑いままの福井駅1/2番線ホーム。

 やがて構内に案内アナウンスが流れ、1番線にゆっくりとヘッドライトが近づいてきました。臨時寝台特急日本海」の到着です。

 「日本海」に乗るのは昨年の11月以来。定期運行廃止後はもちろん初めてです。定期運行の「日本海」の乗り納めになった昨年11月は「トワイライトエクスプレス」塗装のEF81でしたが、今回はばっちりローズピンクのEF81-107が先頭に立っています。編成が短いのを除けば、往時の「日本海」と少しも変わりません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170506.jpg ▲近づくヘッドライト。臨時寝台特急日本海」の福井到着です。

 定期運行時代から変わったことと言えば、編成が短くなってしまったこと。

 定時運行時代には、通常8両編成、多客期増結時は、東北新幹線全線開業前までは12両編成、全線開業後は10両編成で走っていましたが、臨時列車になってからは6両の固定編成になり、開放式A寝台車もなくなって開放式B寝台車のみのモノクラス編成になりました。急行「はまなす」でも通常7両編成ですから、現在日本に残った夜行客車列車の中では最も短い編成の列車です。フル編成の客車12両+電源車1両+機関車1両の14両編成とは比べものにならないぐらい短くなってしまいましたが、臨時運行とは言え生き残っただけでよしとしなければならないでしょう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170519.jpg ▲23:58、加賀温泉到着。ホームに人影はなし。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170523.jpg ▲24:30、金沢到着、2分停車。

 この日の僕への割り当ては4号車4番の下段。下段はほぼ全部埋まり、上段もそこそこ埋まっています。僕の寝台の上段も向かいの上段も既にカーテンが閉じています。福井からもちらほら、加賀温泉停車のあとの金沢、高岡、富山でもちらほらと乗車があり、鉄道ファンばかりかと思っていましたが、乗ってくる人たちの様子を見ていると、一見して鉄道ファンではないとわかる(笑)、帰省での利用者も多いようです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170530.jpg ▲「日本海」に「青森」の文字、いつまでもなくならないでほしい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170540.jpg ▲金沢から乗り込んで来た人。帰省での利用のようです。

 僕の向かいの寝台の人は、どこから乗ってきたのかカーテンはしっかりと閉め、でも寝台側の窓のブラインドは開け、その部分のカーテンも開けて、外をじっと眺めている様子。これは間違いなく鉄道ファン。寝る時間を惜しんで「日本海」乗車を楽しんでいるのでしょう。僕はダメです。寝台列車に乗ったなら寝台をしっかり活用してがっちり寝ないともったいないと思うタイプ(^^)。

 金沢駅では2分停車し、24:32に発車です。このあと高岡、富山、魚津、糸魚川と停まって、直江津到着は02:51の予定です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170534.jpg ▲車掌さんが安全確認をして、まもなく金沢駅発車です。