毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

宮崎地鶏うまし!(酷暑の夏休み帰省レポ・その30)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165842.jpg ▲アツアツの鉄板でじゅうじゅういいながら出てきた宮崎若鶏のもも焼き。

 2012年8月16日、うまいものはうまい。

 松山から飛行機、バス、列車を乗り継いで到着した都城。駅前のビジネスホテルにチェックインして荷物を置き、東京時代の都城出身の同僚がちょうどお盆休みで帰省しているとのことなので連絡を取り合い、久しぶりの再会を喜び合いながら一緒に飲むことになりました。

 でも、ホテルで待ち合わせたその同僚がまず連れて行ってくれたのは、宮崎と言えば焼酎、都城の焼酎と言えば「霧島」ということで、都城市郊外にある霧島酒造の「霧島ファクトリーガーデン」内の「霧の蔵ブルワリー」。ここの売店でおみやげの焼酎などを一気に大量購入。ここは「地ビール醸造施設とレストランが一体となったブルワリーレストラン」だそうで、なんか魅力的な施設。飲み会の会場はここでもよかったのに(^^ゞ。

 そして飲み会の会場は西都城駅近くの中町歓楽街にあるろばた焼・海鮮料理「と与志げ」さん。ここは新鮮で美味しい魚が食べられる老舗の居酒屋さんだそうです。

 それではさっそく冷たいビールでのどを潤したあと、前夜の松山に続いてこちらでも僕にとっては珍しい魚をいただきます。まずはアラの刺身。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165820.jpg ▲見るからに淡泊そうなアラの刺身。カボス(スダチかな?)を絞ってさっぱりと。

 「アラ」とは「アラ」のことなのか、それとも高知などで「クエ」と称される魚が九州で「アラ」と呼ばれているその「アラ」なのか、魚シロウトの僕にはようわからん。「クエ」だったらすごい高級魚だそうだけど…… とにかく淡泊で食感がしっかりしていて、カボスを絞って、ワケギともみじおろしとともにいただくと、なんともウマイ。アラにしろクエにしろ、北日本ではほとんど見かけないし食べることがない魚ので、珍しさも手伝っておいしくいただきました~(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165829.jpg ▲しっかりとした食感も心地よく、うまし。

 刺身、もういっちょいきましょうか。前夜松山でも食べましたが、活カワハギの刺身です。まるでてっさのように薄く削がれたカワハギの身は、あまりにも透き通っていて、皿の柄がはっきりとわかるほど。キモも小皿にたっぷり盛られていて、この薄切りの身でキモをくるみ、ワケギ、もみじおろし、かぼすでさっぱり度を増した醤油にちょこっとつけて口に入れると、をををを~っ、締まった身の十分な食感に濃厚なキモが絡まって、こりゃたまらん!カワハギの刺身はやはり北東北では食べることがないので、実に新鮮なおいしさです!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165847.jpg ▲活カワハギのお刺身が配膳。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165857.jpg ▲薄く切られたカワハギの身は透明度バツグン。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165852.jpg ▲何とも言えぬ甘くて濃厚なチーズのような味わいのカワハギのキモ。

 僕は普段は焼酎は飲まないんですが、宮崎に来て焼酎を飲まないわけにはいきません。そこで「みやこんじょ」の同僚に「どれを飲むべきか」と問うたところ、同僚が選んだのは本格芋焼酎、白麹仕込みの「うまいものはうまい」。もちろん霧島酒造の焼酎で、宣伝文句は「芋焼酎ならではのふくよかな香りとコクを追求し、原料の持ち味を生かした南九州産『黄金千貫』仕込み」。瓶のパッケージに
南九州の食文化のひとつとも言える芋焼酎。宮崎の四季折々のうまいもののや美しい風景のカラー写真が絵はがきのように並べられたパッケージは見ているだけで楽しい!飲むだけで宮崎全部を満喫できる焼酎です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165902.jpg霧島酒造本格芋焼酎、白麹仕込み「うまいものはうまい」。度数は20度。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165907.jpg ▲焼酎がニガテな僕も、「うまいものはうまい」と言われると、うんウマイ(^^)。

 そして宮崎ではずせないものと言えば、地鶏。東国原知事も売り込みに貢献したせいか、全国的にずいぶん有名になりました。こちらのお店にももちろん「若鶏もも焼き」「若鶏みそ焼き」がメニューに並んでいます。どちらも鉄板に載ってじゅうじゅうと湯気をたてながらやってきます。脂が焦げて黒くなっているのがますます食欲をそそります。アツアツのところをはふはふと頬張れば、うーん、ウマイ!この地鶏を噛みしめると、宮崎、都城に来てよかった~という感動も一緒にじわじわと噛みしめることができます!(^^)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165837.jpg ▲若鶏もも焼きにズーム。煙が目に染みて、ウマイ!

 みそ焼きのほうも、見た目はプレーンのもも焼きと変わりませんが、噛みしめるとまろやかな味噌の風味がにじみ出てこれまたウマイ。実に、酒が進みます。こちらのお店の鶏料理には中国内モンゴル産のオアシス・ソルトを使っているそうです。勢いに乗った僕たちは普通の鶏の唐揚げもオーダーして、こちらもぱくぱくといただきます。大きな固まりがごろりと更に載ったこの上なくシンプルな鶏の唐揚げは実にジューシーで深い味わい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165912.jpg ▲見た目は普通のもも焼きと変わりませんが、こちらはみそ焼き。まろやかです。

 実はこのお店「と与志げ」さんの大将は乙守さんとおっしゃるのですが、その弟さんは、先日のロンドンオリンピック女子レスリング55kg級で金メダルを獲得した吉田沙保里選手の至学館大学(旧中京女子大学レスリング部時代のコーチをされてまして、そのご縁で吉田選手ご自身もこのお店を訪れることがあるようで、店内には写真も飾られてるんです。大将ご自身もレスリングをやっておられるかのような立派な体格。最後に大将と握手をして別れましたが、大きくてごつくてがっしりとした手は、そのまま一瞬でフォール負けを食らいそうでした!(^^) それにしてもとってもおいしくて楽しい都城での一夜、我が同僚に感謝です!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165825.jpg ▲一見なんの変哲もないごろりとした鶏に唐揚げ、とーーてもウマイっす!