毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

桜島が見えた!(酷暑の夏休み帰省レポ・その23)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165216.jpg鹿児島空港へファイナルアプローチするJAC3686便の機窓から見えた桜島

 2012年8月16日、猛暑でも足湯。

 松山空港からJAC3686便に乗って鹿児島空港を目指しています。

 JAC便の機内では、「JACルートマップ」を配布してくれます。表面は伊丹空港から西の屋久島までの地図、裏面は鹿児島空港から南の与論島までの地図になっていて、その上にJAC路線の飛行ルートが描かれているので、だいたいの飛行位置を知ることができます。裏面の南西諸島バージョンでは主な島の上空から見たときの写真も添えられていて、機窓から見えたときにどこの島かわかるようにもなっています。このマップ、飛行機ファンにはうれしいサービスですね。

 佐賀関半島から九州上空にさしかかったJAC3686便はそのまままっすぐ鹿児島空港を目指しますが、この日は南側からのRWY34へのアプローチのようで、霧島連山のあたりから進路を更に南にとって南下し、それから右へ大きくカーブして最終着陸態勢に入ります。この頃、左側には鹿児島湾越しに桜島が見えてきました。頂上のあたりは雲に隠れて見えませんが、美しい稜線はくっきりと見えています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165210.jpg東九州道末吉財部インターチェンジが見える。ここは鹿児島県曽於市末吉町。

 着陸直前に眼下に見える比較的大きな街は隼人。目を凝らしてよく見ると、天降川の鉄橋を渡った日豊本線の線路が大きく左にカーブしながら、肥薩線の直線線路と合流し、その先に隼人駅があるのが見えます。そしてその奥には鹿児島湾。あれー、隼人ってそんなに鹿児島空港から近かったんだと思う間もなく高度はぐんぐん下がり、鹿児島空港RWY34に無事着陸。定刻どおりです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165221.jpg ▲眼下は隼人市内。手前から二本目の橋が日豊本線の鉄橋。橋を渡って肥薩線と合流。

 鹿児島空港へやってくるのは2008年7月以来4年ぶり。4年前は僕のJAC初搭乗のときで、福岡から鹿児島まで、同じSaab340BのJAC3649便に乗ってやってきたのでした。あのときと同じように、今回の松山からのJAC3686便もオープンスポットに駐機し、短い距離ですがバスでターミナルへ移動します。これぐらいの短い距離なら中国の空港なら絶対徒歩になるところですが(^_^ゞ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165226.jpg ▲定刻13:15に降機して、Saab340Bの目の前を通ってバスでターミナルへ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165233.jpg ▲真っ青な空に真っ白な雲の下にJACのSaab340B。

 今回松山から乗ったSaab340BのJA-002C。1999年から飛んでいる機材です。36人乗りのプロペラ機を降りると、さすが鹿児島!雲は多めですが青空も見え、コンクリートの照り返しもあって、暑さはそうとうのものです。鹿児島には高校2年生のときの夏に初めて来てこの鹿児島空港に降り立ち、青森では想像もできないような暑さに卒倒しそうになった記憶があります。北日本とは暑さの質が違います。これが南国の夏なのでしょう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165242.jpg ▲JA-002CのSaab340B、これからどこへ飛んで行くのか。

 前回4年前に来たときは、着陸して10分後に加世田方面へ行くバスに乗らなければならなかったので、飛行機を降りるなり脇目もふらずにターミナルを走り抜けましたが、今回は時間には余裕があります。あわてることなく託送荷物を引き取り、ターミナルの外に出てバス乗り場へ向かうんですが、これがもう暑い暑い。日差しがギリギリと照りつける南国の猛暑です。

 なのに、ターミナルビルのすぐ外に、足湯があるではありませんか!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165249.jpg ▲ターミナルビルのすぐ外に足湯発見!

 ここは「天然温泉足湯おやっとさぁ」。「おやっとさぁ」とは鹿児島弁で「おつかれさま」「ごくろうさま」という意味だそうで、真ん中に石で造った桜島が鎮座し、そのてっぺんから、さながら桜島の山肌を滑り降りる溶岩のように温泉が流れ注いでいます。温泉には目がない僕ですから、足湯があるとなればすぐに足を突っ込むところですが、この猛暑ではとてもその気にはなれない。ああ、それなのに、足湯を楽しんでいる人たちがちゃんといる。みなさん、暑く(熱く)ないんですかーーーっ??

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165258.jpg桜島から熱い湯が湧き出る温泉の足湯に浸かる人たち、暑くないですか?

 この足湯「おやっとさぁ」のちょっと先が各方面へのバス乗り場。鹿児島空港アクセスのバス路線はかなり多く、5ヶ所のバス乗り場から鹿児島県内各方面へと路線網が広がっています。遠くは熊本市内や宮崎市内とを結ぶバスもあるのですが、熊本や宮崎には自前の空港があるのに、誰がはるばるバスに乗って鹿児島空港まで来るのだろう?

 ふと見上げれば、ヤシの木の向こうに「鹿児島空港」の文字、そしてその上には抜けるような青空。思えば遠くへ来たもんだ。ここはもう亜熱帯です!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818165303.jpg ▲いかにも南国な木(ソテツですか?)にいかにも南国な青空。ここは鹿児島。