毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

初「さくら」!(酷暑の夏休み帰省レポ・その12)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818164233.jpg帰省ラッシュUターンラッシュ同時発生中で混雑する「さくら555号」の車内。

 2012年8月15日、マジで足がもつれた。

 またJR西日本の愚痴でなんなんですけど、今回もやっぱり適切な案内がなされなかったと思う。

 前回の記事で書きましたが、僕が乗った「サンダーバード14号」、京都には定刻に到着したものの、近畿地方での豪雨の影響がまだ残っていて、京都にしばらく停車したあと、普段なら通らない複々線の内側線を走って京都を出発したのです。そして、高槻で再びしばらく停車し、ようやく発車したと思ったら今度は通常どおり外側線を走り、新大阪に着いたのは定刻の25分遅れの11:57。

 僕の乗っていた車内には、僕だけではなく他にも新大阪で新幹線に乗り換える予定の乗客が複数いました。京都停車中から「新幹線に乗れないかもしれない」と携帯電話で連絡を入れている人もいました。
 そこで思ったのですが、京都到着時点で20分以上も遅れることがわかっていたのなら、新大阪で新幹線へ乗り継ぐ予定の人は京都で新幹線へ乗り換えて新大阪へ向かってもよい措置を講じて案内すべきではなかったかと思うのです。そしたら新大阪で予定の新幹線に乗り継げた人もいたはずです。

 「でも、JR西日本JR東海の運行区間である新幹線京都~新大阪間への振替を案内するワケないよな」と思っていたらそのとおり。車内では、新大阪に着いたら窓口に相談するようにとの案内があるばかりでした。もうUターンラッシュが始まりつつあるこの日に別の列車に振り替えようとしても指定席を取るのは至難のワザなのではないでしょうか。

 かく言う僕が指定券を取っているのは新大阪11:59発の「さくら555号」。「サンダーバード14号」が定刻に新大阪に到着すれば乗り継ぎ時間は27分もあって余裕だったはずなのですが、「サンダーバード14号」が新大阪駅のホームに滑り込んだときに時計を見ると、11:57。2分で新幹線へ乗り継げるか。とにかくやってみよう。ドアが開くなり猛ダッシュ

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818164239.jpg ▲初めて乗ったN700系「さくら」の普通車指定席シート。

 在来線ホームから階段を駆け上り、新幹線乗換え改札口へダッシュ!もうこの段階で足がつりそう。
 持ってる乗車券が「長いきっぷ」で自動改札機を通らないので、有人改札口へ「通してくださいっ!通してくださいっ!」と叫びながら突入。駅員さんが「え、なんですか、切符見せてください」とのんびり言うので「あんたらのせいでこうしてダッシュしとんのやでっ!!」と心の中でキレそうになりながらとにかく突破。「さくら555号」のいる20番線までがまたアップダウンが激しく、最後の階段で足が上がらなくなり、マジで足がもつれて転びそう。ああもう発車ベルが鳴っている……

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818164244.jpg ▲「さくら」のシートのグリップには点字表記もあって親切。

 ああ、待って待って、あともうちょっとぉぉぉ…… しかし無情にも鳴り響く発車ベル。ここで足がもつれて荷物ごと転んで階段を落ちたら痛いぞとマジで思いながらよろよろと最後の階段を上りきるとそこは8号車最後尾のドア。ああ、なんとか間に合った。短い人生の中でいちばんキツイ乗換えだった……(涙)。

 猛暑の中の猛ダッシュで汗だらだら足がくがくで飛び込んだ「さくら555号」は、そんなことは知らぬとばかりに涼しい顔して11:59、定刻発車。ああマジで息が上がって死にそうだ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818164249.jpg ▲初めて間近に見た「白藍」ブルーのN700系「さくら」。

 とにかく自分の席に座ろう。

 車内は新大阪発車時からかなりの席が埋まっていて、網棚の上にもたくさんの大きな荷物。帰省ラッシュがまだ少し続いている中にUターンラッシュが始まりつつある時期なのでしょう。さっき「サンダーバード14号」から予定の新幹線に乗り継げなかった人たちのことが気の毒だし、心配です。

 さて、この記事で書きたいことはそうではなくってですね(笑)、今回ついに初めて九州新幹線直通の「さくら」に乗ったってことなんですよ!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818164254.jpg ▲というわけで、初めて「さくら」に乗りました。

 「さくら」の普通車指定席のシートは、かつての「ひかりレールスター」と同様2×2の4列アブレストなので一席一席に余裕があります。シートカラーは「濃菜種(こいなたね)色」という黄土色が緑がかったようにも見える「和」の色で、表面には、日本の山並みを表現した「遠山模様」が施されています。肘掛けやテーブルには「朱桜(しゅざくら)」調の木目パーツが用いられてウッディな車内を強調。こんなシートにどっしり腰掛けてのんびり「さくら」の旅を楽しみたいところですが、ようやく足の震えが止み、呼吸が落ち着いてきたと思ったら、新大阪から46分で岡山到着。もう降りなくちゃ……(T_T)。

 降り立った岡谷駅のホーム、あづい!富山も大阪も暑かったけど、岡山はそれ以上。そして日差しの厳しいことと言ったらギラギラしまくりで、日陰と日なたの明暗のコントラストがくっきりしすぎて、写真がうまく獲れん。灼熱の岡山で早くも「さくら555号」とさようならです!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818164259.jpg ▲「さくら555号」にたった46分乗って岡山でもうお別れ。