毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

内側線走行(酷暑の夏休み帰省レポ・その11)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818164142.jpg高岡駅4番線に到着する「サンダーバード14号」。683系かしら?

 2012年8月15日、近畿地方で大豪雨。

 さて、高岡駅4番線に滑り込んできたのは08:30発の4014M特急「サンダーバード14号」。9両編成ですが、先頭車両も一見貫通タイプかな?と見間違えるようなクハだったので1~6号車の基本編成は683系だったかも。後ろの付属編成7~9号車は最後尾9号車が貫通型でしたが、681系なのか683系なのか判然としません。「はくたか」ではおなじみのあの独特の顔つきの非貫通型が「サンダーバード」では顔を出さない編成もあるんですね。「はくたか」に乗ることの多い僕にとっては珍しい気がします。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818164148.jpg ▲「サンダーバード14号」の最後尾車両は貫通型。

 お盆のまっただ中ということもあり、車内は空席がわりと多く、僕も隣の席があいたままだったので、ゆったりと旅を楽しむことができました。

 「サンダーバード14号」は、高岡を出ると金沢、福井と停まり、そのあとは京都までノンストップという俊足特急。金沢からもそれほど乗車はなく、ゆったり気分のまま快適に北陸特急街道を南下します。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818164229.jpg ▲空席が目立ったままゆったり気分の車内。
 
 今庄駅のあたりに差しかかると、車掌さんが車内放送で観光案内。これから北陸トンネルに入り、抜けるまで7分ぐらいかかるのでその間は携帯電話がつながらなくなること、敦賀を通過したあとループ線に入り、ぐるりと回ってトンネルから出ると一瞬敦賀市内が一望できることなどの説明があります。

 このあたりは鉄道好きにはたまらないダイナミックな車窓が展開するわけですが、乗り慣れていないとどこで下り線とオーバークロスするのか、どこでトンネルから出て敦賀市内が見えるのかがよくわからないので、なんか緊張します。

 なんとか敦賀市内を一望し、再びトンネルに入ってループ線を抜けると下り線が左側を走り、一瞬トンネルに入った間に上下線が入れ替わって下り線は右側に移り、そのまま新疋田駅を通過。するとすぐに深沢トンネルに入ります。全長5,170mの深沢トンネルと抜けると線路が何本にも分かれて輻輳しながら近江塩津駅に至ります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818164153.jpgループ線を抜けたあたり。下り線が上り線の左側を走ります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818164158.jpg ▲深沢トンネルを抜けると線路が増えてきてもうすぐ近江塩津駅

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818164204.jpg近江塩津駅が更に近づくと線路は4線に増える。どうしてなんだろう?

 このあたりでまた車内放送があり、これから北陸本線と分かれて湖西線に入ります、しばらく左側の車窓に琵琶湖が見えるので車窓の風景をお楽しみくださいという案内。湖西線に分かれてすぐ、左側の車窓前方には、青々とした水田の向こうに琵琶湖の最北端のあたりが見えました。

 「サンダーバード14号」は高規格の湖西線を京都に向けて快調にとばします。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818164212.jpg ▲左側の車窓に見えた琵琶湖の最北端。

 ところがトラブルは京都到着後にやってきました。

 「サンダーバード14号」は11:09に定刻で京都到着。ところがここでしばらく停車。14日早朝の近畿地方での豪雨の影響がまだ残っているようです。

 京都駅でしばらく停車したあと、ようやく発車したはいいのですが、ふと気がつくと、京都からの複々線の内側線を走っています。特急など優等列車は新快速列車と同様、この複々線区間では外側線をかっとばすのが通常ですが、京都~高槻間で外側線が不通になっているようで、特急も内側線走行になっているようです。前日から列車が通らなくなった外側線の線路はすでにサビが出て茶色に変色してしまってました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818164216.jpg ▲京都から先は特急も複々線の内側線を走行。外側線の線路はすでにサビで茶色に。