初セントラム！ （酷暑の夏休み帰省レポ・その9）

▲初めて実物を見て初めて乗った「セントラム」。これ1枚しかなくてゴメン。

　2012年8月14日、LOOP LINE。

　富山駅で降りたことは何度もあるのですが、降りたあとの活動範囲が非常に限られていて、ほとんど駅前のみ。いちばん南まで行ってせいぜい富山城址公園、ANAクラウンプラザ富山のあたりまで。そこでこの日は、富山市一の繁華街へ行ってみたいと思います。目指すは富山を代表する老舗デパート「富山大和」。

　家の者によれば「富山大和」へは路面電車で行けるとのこと。確かに富山市内には富山地方鉄道が運行する路面電車があり、さっきお昼を食べた「西町大喜」駅前店が面した通りがまさに電車通り。ではこの路面電車の線路に沿って歩きつつ、もし電車がやってきたら乗ってみることにしよう。
　ただし注意しなければならないのは、「富山大和」方面へ行けるのは、2009年12月23日に運転を開始したばかりの「3系統（環状線）」のみ。古くからある1系統・2系統は富山駅前を経由して南富山駅前と大学前を結んでいます。

　しかし環状線の運転本数はそれほど多くないと見えて、猛暑日の炎天下を歩けど歩けど電車がやってくる気配がありません（涙）。「新富町」電停を過ぎ、暑すぎて誰もいない県庁前公園を過ぎ、「県庁前」電停を過ぎ、県議会議事堂を過ぎ、県警本部を左に見ながらお堀の一部を為す川にかかる安住橋を渡り、富山城址公園の西のへりに沿って歩くともう汗びっしょり。熱中症直前になって歩道に倒れかけたその時！（笑）、ちょうど「丸の内」電停にさしかかったところで環状線の電車がやってきたのでした。よかった、助かった！

　そして乗ったのが「セントラム」。環状線へ配備するために導入された9000形電車（デ9000形）であります。噂には聞いていましたが、今回初めて乗れてうれしい！現在3編成あって編成ごとに白・銀・黒に塗られているそうですが、今回僕が出会えたのはまるで富山ブラックラーメンのように真っ黒いデ9003。車内は新しく、冷房も効いていて、まっこと快適。ずっと乗っていたかったのですが、「富山大和」に行くには電停二つ乗ればいいだけ。残念。「大手モール」電停で降りてセントラムを見送ります（あとから知ったことには、次の「グランドプラザ前」まで行ってもよかったみたいです(^^ゞ）。いつかまたゆっくりと乗ってみたいものです。

　ところで「富山大和」、立派なデパートじゃないですか！でっかい紀伊國屋書店も入ってるし、デパ地下食料品売場はかなり充実しているし、周囲のアーケードも楽しそうだし、なーんだ、もっと早く来てみればよかったよ。

▲再び富山駅へ。右は高岡行き436M、左は直江津からの546M。

　用事を済ませた僕はバスで富山駅まで戻り、この頃にはみどりの窓口も空いていたのできっぷを買い、小杉へ戻ります。

　富山駅5番線ホームへ下りると、発車を待っているのは12:55発の富山始発高岡行き普通列車436M。隣の4番線には北陸色にはなっていますがデカ目の国鉄急行型が停まっています。12:34着の直江津始発富山行き普通列車546Mだと思われます。

▲高岡行き436Mも新型車両521系。

　高岡行き436Mも新型車両521系の2両編成。G12編成が充当されていました。

　平日ですが、学校は夏休み中だし、お盆のさなかということもあって、駅は帰省客なども混じって和やかな混雑を見せています。帰省ラッシュは過ぎ去って、15日、16日とUターンラッシュに突入していくと思われますが、この日はまだのんびりムードの暑い夏の一日という感じです。

　521系の冷房が効いた車内で涼むのもつかの間、列車は10分で小杉に到着。また炎天下にさらされなければなりません。猛暑の日が、続いています。　

▲小杉駅は乗降客が多く、「サンダーバード」と「北越」も一往復ずつ停車します。