端午節は台風4号とともに(その23;最終回)
▲富山空港で出発を待つ16:55発大連経由北京行きCZ614便。
2012年6月24日、北京、大雨。
10:49に小杉駅に到着した僕はあれこれ用事を足して、富山空港へ。最近利用する機会の増えた富山発大連経由北京行き中国南方航空CZ614便で北京へ戻るのです。ちょうど空港に着いたときに北京・大連から飛んで来たCZ613便がRWY02へ着陸するのが見えたので、この日は遅れることなく出発できそうです。
▲17:05発羽田行きANA890便。
16:25に搭乗開始。僕は右側の窓側の席だったので、国内線の方のブリッジに17:05発の羽田行きANA890便が折り返しのための機内整備をしているのが見えます。この日のANA890便はJA-8273を付けたB767-300です。
一方こちらのCZ614便はB-6042を付けたA319です。極端に空いていることもあるCZ614便ですが、何か国際交流のイベントでもあったのか、高校生か大学生ぐらいのロシア人の団体が20人ぐらい乗っていたりして、この日はそこそこの搭乗率。北京まで乗り通す人も多いかな?
▲この日は富山出発直後からずっと雲上フライト。
さくさくと搭乗が済んでドアクローズとなり、16:47にはプッシュバックが始まって、RWY02から北へ向けてスムースに離陸。すぐに雲上飛行となり、地上の景色はまったく楽しめません。おまけにこの日はランチを食べたのが遅く、しかもがっつり食べてしまったのでちっともおなかが空いておらず、よって機内食はパス。CZの紙箱機内食は空腹時でないとなかなか食べる気にならないのだ(^^)。
そんなわけで機内では時々読書をするぐらいでぼんやりと過ごしているうちに順調に大連に到着。RWY10に18:21に着陸し、18:26に25番ゲートにスポットイン。スケジュールでは大連到着は18:55なのでずいぶん早いです。
▲順調に大連に到着。
▲もやった空に日が沈みゆく……手前にいるのは四川航空の飛行機かな。
大連では、大連で降りる人も北京まで乗り通す人も、毎回恒例の全員降機です。北京行きの人はトランジットのほうへ進んで入国審査を受け、再び搭乗ゲートへと戻ります。富山から乗ったロシア人青年たちも北京まで乗り通すらしく、今回は北京組はなかなか多く、にぎやか。
2011年9月に供用開始になった大連空港の新しい国際線ターミナル、毎回来るたびに免税店などのショップが増えているような気がしますが、今回はサンドイッチの「SUBWAY」を発見。さっき機内食を食べなかったので腹が減っては困ると思い、フットロングを一つ購入し、CZ614便の搭乗開始を待ちます。
▲CZ614便に再搭乗。夕日も沈み、少しずつ暗くなってきました。
定刻19:55発のCZ614便は19:25に再搭乗が始まりました。富山からの乗客が搭乗してしまうと、大連からの国内線の乗客がわさわさ乗って来て、機内は満席状態に。それでも搭乗はスムースに済み、19:50にはドアクローズ。ところがここからがなかなか進まない。20:04に「エンルートにトラフィックコントロールが敷かれたため、現在離陸が許可されておりません……」という機長のアナウンスがあり、足止め状態に。「またかよ!」って感じです。「SUBWAY」買ってきてよかった!(^_^ゝ それにしてもどうして中国ではいつもいつも乗客を乗せてしまってから足止めを喰らわすのだろう。飛べないなら乗せなきゃいいのに……
▲まいどおなじみホットドッグにこの日は「SUBWAY」もありまする。
最近中国の空港ではしょっちゅうこういうことが起こるので足止めになっても驚きはしないけど、やはり困ります。CZ614便の定刻では北京到着は21:30。でも絶対沖停めだから、入国審査が済んでいるとは言え、荷物を引き取って到着ロビーに出るまではかなりの時間がかかります。なんとか市内の地下鉄が動いているうちに空港から市内までの連絡電車(機場快軌)に乗りたいんですが……
しかし動く気配はなく、まだ飛んでもいないのに食べ物飲み物が配られました。いつもの温めたホットドッグとミネラルウオーターのペットボトルです。さっき調達した「SUBWAY」ももう食べてしまいます。
▲大連の夜景を見ながらようやく離陸。
▲大連の夜景を見ながらようやく離陸。
2、3時間は待たされるかと思ったけれど、足止めはそこまでひどくはならず、定刻より1時間15分ほど遅れてプッシュバック開始。そして到着時と同じRWY10から21:16にめでたく離陸。あとは北京へひとっ飛びです。
北京には22:09にRWY36Lにランディング。大連のような東方向から飛んできてRWY36Lに着陸するというのはちょっと珍しい。
そしてなんと北京、大雨ではないか!しかもハンパじゃないです。豪雨です。大連で足止めを食ったのは、北京の悪天候のせいだったのですね。着陸後約20分タキシングして22:28にスポットインはしたものの、外はざんざん振りのままです。
▲北京は大雨でした……(涙)。
富山から来た乗客と大連からの国内線の乗客をバスに乗せて振り分けるために、CZ614便は必ず沖停めになります。でもタラップにはもちろん屋根はなく、バスをタラップの近くに停めてやろうなどという発想もないので、バスに乗り込むまでで早くもびしょ濡れ(泣)。
ようやく乗客の振り分けが終わってバスが動き、荷物を引き取って到着ロビーに出てきたときにはもう11時近くになっていて、電車や地下鉄にはもう頼れない時間帯。しかしタクシー乗り場にはむちゃくちゃ長い行列ができていて、しかもタクシーの数そのものが少なく、どれほど待たされるかまったく予想がつかない状態。最後の手段は空港連絡バス。20分ほど待ってなんとか乗ることができ、激しい雨の中を市内へ行くことはできたのですが、最寄りのバス停から自宅までが徒歩20分くらいあり、頭のてっぺんから足の先まで、服を着たままプールに飛び込んだように完全にぐじょぐじょに濡れてしまいました。悪天候にとても弱い北京空港、そして公共交通インフラが貧弱な北京市を改めて痛感した、端午節休暇の最終日となったのでした。
▲バスに乗るまでですでにびしょ濡れ。でもこのあともっとひどい状況が……。