毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

端午節は台風4号とともに(その13;「ねぶたの國たか久」)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021551.jpg ▲大トロ、中トロ、赤身とそろって津軽海峡本マグロ、ホタテとヒラメは陸奥湾

 2012年6月22日、日本一疲れる郷土料理店。

 前回の記事で、ねぶたが通年体感できる人気スポット「ワ・ラッセ」をご紹介しましたが、今日はもう一ヶ所、一年中ねぶたの熱気に満ちている青森市内のスポットをご紹介しましょう。

 青森県立郷土館をもう少し東へ行ったあたりの本町5丁目にあるこのお店、入口を入るとまっすぐ突き当たりの先の厨房へ伸びる通路をはさんで両側に座敷があり、テーブルが並んでいます。2階にも団体の宴会用に席があるようですが、僕は上がったことはありません。店内には金魚ねぶたやねぶた絵などが所狭しと飾られ、大きな太鼓も置いてあったりして、中に入っただけでねぶたの気配が漂っていることが感じられます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021629.jpg ▲天井から金魚ねぶたが吊された店内。来る「大ねぶたコーナー」に向けて太鼓も鎮座。

 それは郷土料理のお店「ねぶたの國・たか久」。このお店はまず第一に、青森の海の幸・山の幸をふんだんに使った料理は何を注文してもおいしい。今日の記事は写真が多いので、あんまりだらだら書くのはやめて、写真をどんどん並べます(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021547.jpg ▲まずは山菜やイカを使った突き出しに五戸の地酒「菊駒」、そしてとりあえず生ビール。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021643.jpg ▲地場の新物にはまだ早いけれどビールにはどうしてもほしくなる枝豆。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021639.jpg ▲これは旬。焼きタケノコ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021647.jpg ▲そろそろ旬にさしかかってきたか、ホヤの刺身。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021633.jpg ▲「菊駒」はすぐになくなって、お次は弘前六花酒造の「じょっぱり」。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021700.jpg ▲身欠きニシンに味噌を付けて食べるのも身欠きだけど欠かせません。

 おいしいお酒とおいしい料理でほろ酔いのいい気分になってきた頃、「さて、そろそろ」という感じで津軽三味線の生ライブが始まります。津軽三味線の名人高橋竹山先生のお弟子さんである佐々木先生が津軽三味線を持って登場し、軽妙なトークとともに素晴らしい演奏を聴かせてくれます。佐々木先生は、激しく心を揺さぶる「叩き撥」も、メロディアスで心に染み入る「弾き撥」もどちらも弾きこなす素晴らしい三味線プレーヤーです。知らず知らずおひねりもはずんでしまいます(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021651.jpg津軽三味線の生演奏が始まりました。佐々木先生登場です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021656.jpg ▲観客も津軽三味線の多彩な音色にじっと聴き入ります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021704.jpg ▲おひねりもはずんでしまいます。僕はここでいつも中国元を出しちゃうんですが。

 津軽三味線の生演奏が終わると、たか久さんの名物アイドル「キンタ・マンジロウ」氏が恵比寿様・大黒様のいでたちで登場して愛嬌を振りまき、その後はいよいよ「大ねぶたコーナー」が始まります。店員さんたちがねぶたの囃子方に変身し、お客さんたちにねぶたの太鼓を実際に叩いてもらったり、津軽の盆踊りを体験したり、ハネトになって跳ねてもらったり、青森ねぶた祭りのエッセンスを存分に楽しむことができるんです(すごく疲れますが(笑))。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021600.jpg ▲恵比寿様・大黒様姿で座を大いに盛り上げてくれるキンタ・マンジロウ氏。

 「大ねぶたコーナー」で楽しいながらも疲れ切ったあとも、宴は続きます。

 僕は特に県外から友人が来たときにはいつもこのお店へ連れて行って「ねぶた」を体感してもらうのですが、とても喜んでもらえます。だいたい午後7時ぐらいにお店に入って、出てくるのはいつも夜11時近く。必ず長丁場になりますが、おいしいお酒とお料理に「ねぶた」が楽しめるのですから、自然とそうなってしまうでしょう。一年を通じて郷土料理と「ねぶた」をとことん味わうことができるこのお店、ぜひオススメなので(店長がすっごい美人なのもオススメ(笑))、「ワ・ラッセ」とともに、みなさんどうぞ一度足を運んでみていただきたいと思います。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021555.jpg ▲とうとう「田酒」登場。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021610.jpg ▲とっても甘い「嶽きみ」のてんぷら。まるでデザートのよう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021615.jpg ▲県産牛肉を鉄板で焼いて食べます。まだ食べるのかと言われそうですが。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021606.jpg弘前三浦酒蔵の「豊盃」もいってしまおう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021619.jpg ▲やっぱり〆めは香ばしい海苔を巻いたおにぎりで。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819021624.jpg ▲中身や鮭。十三湖シジミをふんだんに使ったシジミ汁とともに、ごちそうさま!