毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

久々中国鉄路、湖南省をゆく(その11;最終回)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220259.jpg ▲広州白雲空港B207番ゲートにスポットインしたCZのA330-300。これが北京行きになる。

 2012年6月16日、お約束のザーサイサンド。

 広州19:00発の北京行きCZ3111便が出るはずのB207番ゲートにはまだ飛行機が着いておらず、遅れるのではないかと心配していたところ、18:25を過ぎてからようやくどこから飛んできたのかA330-300がスポットインしました。乗客が降りて機内整備をしてそれから搭乗ですから、多少の遅れは免れない感じです。

 しかし折り返し整備に思ったほど時間はかからず、19:10に搭乗開始となり、搭乗中に雨が降ってきて悪天候の影響がちょっと心配されましたが、なんとか19:38にドアクローズ。プッシュバックまでにしばらく待たされましたが、その後はなんとかスムースにいき、20:03、RWY02Lから無事離陸。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220305.jpg ▲ちょっとした国際線エコノミークラス並みの機内食がサーブされました。

 中国南方航空A330には、一度だけ瀋陽から北京までの短いフライトで乗ったことがありますが、2回目の今回は北京まで3時間弱ありますから、国内線ではありますが、わりとしっかりした機内食が出てきます。いや、「わりと」というか、ちゃんとした国際線エコノミークラスの機内食並みですね、これは。

 枝豆とスモークハムがメインの前菜、丸パン、メロンとドラゴンフルーツの、そしてメインのホットミールにザーサイの真空パック。ホットミールは、ちょっとうろ覚えですが、チキン(ビーフだったかも)かフィッシュからチョイスでき、僕はフィッシュをチョイス。衣を付けて揚げた白身魚の切り身と野菜などを醤油で軽く煮込んだ感じのものでしたが、少々生臭さがあり、チキンのほうにすればよかったかなとちょっと後悔。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220309.jpg ▲「辣妹子」印のザーサイ真空パック

 そして今回の機内食にもお約束のザーサイの真空パックがついていました!(^^) 「辣妹子」とは「湖南省四川省出身の若い女性」のことで、「気性が激しく口が達者な若い女性」「情熱的で率直な今風の女性」を指すこともある言葉。そう言えば90年代に全英ミュージックシーンを席捲した女性グループ「スパイス・ガールズ」は中国語では「辣妹」というんだったなあ……

 その「辣妹子」印の「川辣榨菜絲」、つまり四川風のカラさのザーサイの千切りということですが、パッケージはトウガラシを思わせる赤で、イメージ写真にはザーサイに赤いトウガラシがまぶされていて、いかにも食欲をそそります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220313.jpg ▲ザーサイの真空パックがついていた場合のお約束はもちろんザーサイサンド。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220318.jpg ▲がぶりとかじってみた。いや、ホントにおいしいんだって!

 中国の国内線ではこのザーサイの真空パックが出ることが非常に多く、丸パンが出ることも多いので、となればザーサイをパンにはさんで食べてみたくなるのは至極当然(え、当然じゃないすか?)。したがって、このブログでもザーサイサンドが何度か登場しております(^^)。

 パンは冷たいままビニール袋に入って配られますが、これを半分に割って、バターを両面に塗って、真空パックのザーサイを全部はさみます。そして一口、ぱくっ!………うーん、ウマイ。このブログで何度もザーサイサンドを取り上げて毎回「うまい」と書いても、みなさん全然信じてないでしょ(ー_ー)!! まあですね、中国系航空会社の飛行機に乗ってるんじゃなくて、地上にいる場合、特に日本国内にいる場合にはですね、誰もわざわざザーサイサンド作って食べて「うまい」なんて言わないですよ(笑)。中国系航空会社の飛行機に乗ってるときだから、おいしいんです。みなさんもぜひお試しアレ!(そんな機会はなかなかないでしょうが。)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220322.jpg ▲降り際に撮った機内の様子。2×4×2の8列アブレスト

 中国南方航空A320シリーズやB737シリーズなど機内が狭い機材にばかり普段乗っているので、たまに大型機に乗るとやはり空間に余裕があって、多少なりともゆとりを感じられます。北京までの飛行時間約2時間半の国内線なのにかなり長いフライトもあまり窮屈な思いをせずに済みました。

 北京空港には22:33にRWY36Rに着陸し、22:40にスポットイン。定刻が22:25着ですから、結局それほど遅れることなく北京に到着することができました。

 この日の機材はレジB-6086を付けたA330-300。エコノミークラスは2×4×2の6列アブレスト。シートテレビなどの設備はなく、「國台」と書かれたシートカバーがずらりと掛けられています。「國台」とは中国のお酒の銘柄の一つなのですが、中国南方航空のシートカバーはお酒の広告が多いような気がします。

 さて、ほとんど遅れずに着いたのはよいけれど、ここからが長かった。沖止めになってしまい、バスに乗って第2ターミナル国内線到着口へ移動し、託送荷物を引き取って……とかなり時間を食ってしまい、最終の市内行き「機場快軌(Airport Express)」に間に合うかどうか……というわけで、今回の2泊3日湖南省田舎めぐりはこれにて終了。それにしても宜章県で食べた「米線」が忘れられません(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220327.jpg ▲日本みたいにバスがタラップのすぐ側まで来てくれるなんてことはありません(涙)。