毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

久々中国鉄路、湖南省をゆく(その6;郴州駅)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215938.jpg ▲早朝06:19、郴州駅に到着したK9067/K9070次列車。

 2012年6月15日、夜行列車を降りる。

 実は……と言うほどでもないのですが、K9067/K9070次列車は懐化駅で進行方向を変えるのです。

 吉首から乗ってきた焦柳線は懐化からそのまま南へ延びて広西壮族自治区の柳州へ至りますが、K9067/K9070次列車は懐化駅で東へ向かう滬昆線(元の湘黔線)へと入り、このときに進行方向が変わります。僕は12号車に乗っていて、吉首からは先頭17号車側に機関車が付いていましたが、懐化からは1号車側に機関車が付け変わったはずです。

 寝台でぐうぐう寝ている間に、列車は快調に走り、定刻では02:38に株洲に到着。ここで中国鉄路大幹線中の幹線、北京と広州を結ぶ大動脈「京広線」に合流し、京広線を南下。そして僕の降りる駅郴州にいよいよ到着です。郴州、ピンインでは「chenzhou」、日本語読みだと「ちんしゅう」です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215942.jpg ▲定刻より15分ほど遅れて郴州到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215948.jpg ▲乗降は多くなく、狭いホームは閑散としたまま。

 定刻では郴州着は06:04ですが、15分ほど遅れて06:18頃到着。僕の乗った12号車から郴州で降りたのは数人といったところ。

 京広線の駅・郴州は北京西駅から1,920km、広州駅まで374kmの位置にある小駅。1936年に郴県駅として開業したそうですが、湖南省郴州市にある田舎の駅です。 単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線で、ホームから跨線橋を渡って駅舎へ至ります。

 12両も前へ行かないと先頭へたどりつかないので機関車の写真を撮ることはあきらめて、跨線橋を渡って駅舎とつながるホームへ下りてから、今降りた列車の全貌を眺めます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215952.jpg ▲機関車から1~4号車まで。機関車はHXD3型か。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/d4/c0/mainichigaharu/folder/422158/img_422158_65281889_4?1341243291 ▲後方9号車から17号車まで。「緑皮車」が多くてうれしい。

 長いホームに、機関車1両+客車17両という長編成の列車が横たわっているのは圧巻です。日本ではもはや見ることのできない圧倒的な姿はしかし、中国ではまだまだ日常見られる風景ではあります。

 懐化、または株洲で付け替えた機関車はなんだろうかと目をこらしてみますが、朝もやが薄くかかって、よく見えません。車側に何かか文字が入っているようです。

 ホームとホームの間には本線の線路が上下1本ずつ走っています。郴州駅に停車しない列車はこちらの本線を通過するようです。そしたらちょうど南から北へ向かう貨物列車が近づいてきました。かなりの高速で、轟音をあげて本線を駆け抜けていく姿は思わずビビってしまうほどのド迫力。

 この貨物列車を牽引していた機関車と僕が今降りた列車を牽引している機関車は同じ車種のようです。車側に赤い文字で「和諧」と文字が入ったスーパーパワー電気機関車「HXD型」ですね。ただ、HXD型にはHXD1型からHXD3型までが出回っており、それぞれにHXD1B型とかHXD3C型とか派生型もあるので、ちょっと特定はできません。あとで写真を見たら、この貨物列車を牽引していた機関車の前面には「HXD1C6427」という文字が入っているようにも見えるのですが、定かではありません。北京周辺ではあまり見かけない機関車なので、これからちょっと研究してみようと思います!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220003.jpg ▲郴州駅の本線を轟音とともに駆け抜ける貨物列車。もんのすごい迫力です。