毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

久々中国鉄路、湖南省をゆく(その1;世界自然遺産)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215550.jpg ▲北京空港第2ターミナル26番ゲートは張家界行きCZ6600便。向こうは第3ターミナル。

 2012年6月14日、空港そのものが中国山水画

 6月14日から16日まで中国湖南省へ行ってきたので、それを先にレポートしちゃおうと思います。

 湖南省は中国南部、広東省の北側にある省で、省都は長沙。長沙の西の韶山は毛沢東の生地としてあまりに有名です。

 前回の記事で「MEGA Maldives」の飛行機を見かけたという記事をUPしましたが、そのとき僕は北京空港第2ターミナルの搭乗待合室で、張家界行きの中国南方航空CZ6600便の搭乗を待っていました。まずは北京から張家界へ飛ぶのです。

 CZ6600便の出発時刻は朝06:40。むちゃくちゃ早い。この時間に間に合うように北京空港へ行くにはタクシーしか手段がなく、超早起きをしてしまいました。

 搭乗は06:10に26番ゲートで始まり、06:30には早くもプッシュバックして、RWY36Lから離陸。朝の出発ラッシュが始まる前だけあって実にスムースな出発となりました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215602.jpg ▲し~え~さんによる機内サービス開始。もっと笑顔お願いしまっす!

 この日の機材はA320で、レジはB-6251。機内はほぼ満席です。

 スケジュールは北京発06:40、張家界着09:10となっており、国内線ですが飛行時間はなかなか長めなので、機内サービスではちゃんとホットミールが配られます。

 いつものとおり愛想のない客室乗務員さんがホットミールと紙箱を配って歩きます。国際線の富山~北京便でも同じのが出たな。国内線と国際線のサービスが同じとは喜ぶべき?悲しむべき?(^^ゞ

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215556.jpg ▲国際線富山~北京便とまったく同じスタイルで供された機内食

 ホットミールはちゃんと二種類あり、ちょっとうろ覚えですが、確か一つはチキンライスでもう一つはビーフヌードルで、僕はビールヌードルをチョイス。紙箱の中は丸パンとサラダみたいなのとスプーン、フォーク、ナプキン類。パンは食べたけど、サラダみたいなのはいかにも硬くてごぎごきしてそうなニンジンとグリーンピースに白キクラゲだったのでちょっと手を付ける気になれず。

 ビーフヌードルは、あんかけスパゲティといった風情。もちろんアルデンテなど望むべくもなく、麺はふにゃふにゃだけど、超早起きして何もまだ食べていないおなかにこのホットミールはありがたいです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215609.jpg機内食の全貌。あんかけスパ牛肉麺はなかなかヨカッタです。

 さて、目的地の張家界ですが、実は世界自然遺産なんですね。武陵山脈にある張家界は険しい峰が連なるカルスト地形で「峰三千、水八百」と言われ、「中国山水画のモデル」とも讃えられているとか。そして、このエリアの張家界国家森林公園、索渓峪風景区、天子山風景区の三つの風景区が「武陵源自然風景区」として1992年に世界遺産に登録されました。

 そんなわけで今や張家界は世界的な観光地。そのゲートウエイである張家界空港へ向かう飛行機には観光客も大勢乗っており、僕がこの日乗ったCZ6600便にも、中国人観光客のほか、欧米人とおぼしき観光客のみなさんも多数乗っておりました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215615.jpg ▲張家界荷花空港に到着したCZ6600便。

 我がCZ6600便は定刻よりだいぶ早く08:53に張家界荷花空港RWY08にランディング。小さなターミナルビルにブリッジはなく、ターミナルビル前のエプロンに停まった飛行機にタラップが付けられて、そこから降りると、短い距離ですがいちおうバスでターミナルビルまで運んでくれました。ちなみに張家界荷花空港のスリーレターは「DYG」。1994年に張家界市という名称になる前の旧市名「大庸(Dayong)」から採られたスリーレターです。

 周りを見回して思わず「ほ~っ」と嘆息。滑走路の向こう側には、まさに山水画かと見紛うような奇峰が連なっているのです。僕は今回世界遺産になっているエリアに行くわけではないので、せっかく張家界に行くのに素晴らしい風景が見られる残念と思っていましたが、ちょっとだけだけど空港でその風景の一端を眺めることができてよかったです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215620.jpg ▲エプロンにぽつんと停まった作業車の向こうに奇峰連なる。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215626.jpg ▲こちらRWY26エンド方向。白く霞んだ感じがまさに山水画のよう。
 
 僕はここから車に乗り、張家界市街を抜けた後、「灃水」という川に沿って省道306号線、省道229号線をたどって南西方向へと走ります。世界遺産武陵源自然風景区」とは全然逆方向。でも、沿岸の樹木を水鏡に映す灃水のゆるやかな流れとその向こうの白く霞んだ風景は、水と緑が豊かで潤ったいかにも中国南方の景色という感じがして、ほっと癒されるものがありました。とは言え、張家界の世界自然遺産、いつかゆっくり時間をとって訪れてみたいものですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215634.jpg ▲灃水の流れに沿って省道306号線を行く。どこまでも穏やかな風景に癒されます。