田植え直前!新緑の青森へ(その13;初対面!735系)
2012年5月24日、夜の札幌駅。
新千歳空港席から乗った快速「エアポート205号」は宵闇を衝いて快調に走り、21:13に札幌駅3番線に到着しました。
この列車は札幌に12分停車したあと、21:25に小樽へ向けて出発します。ホームには家路を急ぐ人々が長い列を作っています。札幌から先は各駅に停まるようになるとともに、全車自由席になります。つまり、「uシート」も自由席として開放されるのです。ということは、この「uシート」車は札幌から乗りドク列車になるわけです。最初から狙って並んでいる人もいるんだろうなあ。
▲快速「エアポート205号」、札幌に到着。
▲12分停車ののちに小樽へ向けて出発。車内は帰宅する人々でいっぱいに。
札幌へは久しぶりにやってきました。既に新千歳空港で食料は調達してあるので、あわてることなく、札幌駅を行き交う列車をちょっと観察してみよう。
5番線ホームにいるのは21:24発の2844M普通列車苫小牧行き。731系電車で、この日はG-118編成が充当されているようです。僕は北海道に来るとなぜか721系ばかりで、731系にはまだ乗ったことがないかもしれません。
▲21:14発2844M普通列車苫小牧行きは731系。
8番線には21:22発の269M普通列車江別行きが停まっていて、その隣の9番線には21:20発の643D普通列車石狩当別行きがまもなく発車です。沿線の都市化が急速に進んだ札沼線の輸送力増強を目的に1990年から投入されたキハ141系気動車です。今年6月1日に桑園~北海道医療大学間が電化開業し、電車が投入されるようになったので、この車両の活躍の場は急速に小さくなるだろうと思われます。実際この列車も、このときはキハ141系気動車で運転されていましたが、6月に入った現在では列車番号が643Mに変わっているので、今は電車で運行されているようです。
7/8番線ホームの発車案内を見ると、8番線のほうは21:22発の江別行きですが、7番線のほうは21:38発の新千歳空港行きと表示されています。普通列車846Mです。列車はもうホームに入っていますが、発車までまだ時間があるせいか、まだドアは開いていません。でもなんかこの車両、今まで一度も見たことないような……
▲札幌駅7/8番線ホーム。左側7番線の車両、見慣れないんですが……
先頭車両の車番を見ると「クハ735-101」とあります。
おお、なんとこの車両は、JR北海道の新型電車735系ではないですかっ!この時点でA-101とA-102編成の2編成しかなく、今年の5月1日に営業運転を開始したばかり。クハ735-101という車番ですから、これが735系のファーストリリースなわけですな。
▲735系のトップナンバーを付けたクハ735-101。窓がかなり大きい。
▲行き先表示幕はLED式になった。単色表示しかできないのかしら。
車両全体が731系をベースに設計されているだけに、正面の顔つきは731系にそっくり。しかし、731系にはJR北海道のコーポレートカラー萌黄色と赤の帯を巻いていたのに対し、735系は正面に萌黄色とグレーの横帯があるだけで、車側には帯はなく、つるりとした側面。全体としてなかなかシブイ外観と言えましょう。この車両、今後どんどん増備されていき、乗る機会も増えてくるのだとは思いますが、せっかく目の前にトップナンバーの編成がいて間もなく出発するというのだから、それに乗れなかったのはちょっと残念。でもしかたない。僕が次に乗る列車ももうすぐ入線するだろうし……。
▲今年5月1日から小樽~滝川間、沼ノ端~苫小牧間、桑園~北海道医療大学間で活躍中。