A380で行く魅惑の香港・マカオ3泊4日（その22；スターフェリー）

▲ワンチャイのスターフェリーのりばのフェリーと対岸の九龍半島の風景。

　2012年3月20日、九龍へ渡る。

　香港島の南側、レパルス・ベイとスタンレーを見て歩いたあとはまた路線バスに乗って香港島東側へ戻り、ランチを済ませてホテルをチェックアウト。香港最後の一泊は九龍半島側のホテルをとっているので、九龍サイドに移動します。

　ワンチャイのホテルから荷物をごろごろ引っ張りながらしばらく歩いてやってきたのは、スターフェリーの灣仔碼頭(ワンチャイ埠頭）。桟橋にはちょうど一隻、スターフェリーの船が横付けになっていました。「SOLAR STAR（日星）」号ですね。

スターフェリー「日星」号。

　スターフェリーについては2009年の春節に香港を訪れたときのコチラの記事でも詳しく書きましたが、とにかくピークトラム、トラムと並び、香港で最も有名で歴史のある乗り物の一つではないでしょうか。

　なにしろスターフェリーの運航開始は1898年。現在は九龍サイドの尖沙咀（チムシャツイ）－香港サイドの中環（セントラル）と尖沙咀－灣仔（ワンチャイ）の2路線があります。メインルートは尖沙咀－中環航路で、観光客が多く乗るのもそちらのルート。尖沙咀－灣仔線はどちらかと言うとローカル色が強い感じがします。なお、灣仔－紅磡（ホンハム）、中環－紅磡の2路線は2011年4月1日から廃止になったそうです。

フェリーのりば。

　スターフェリーの船は二層になっていて、尖沙咀－灣仔線の平日のアッパーデッキはHK$2.5、ロウワーデッキはHK$2.0。改札機に運賃を投入して改札を抜けると、古くて薄暗い長い通路が延び、その突き当たりが乗船待合室のようになっています。

　その突き当たりから折り返すような形で下りになった通路があり、その手前は鉄製の扉が閉められています。船が着いて乗客が前方へと全部降りてしまえば、この扉が開いて我々が乗船できるようになるという仕組みです。

ここが開けば乗船開始。

　乗船待合室の窓からは、ビクトリアハーバー越しに対岸の九龍サイドが見えています。今回香港に到着した3月18日がいちばんくっきりと晴れていて、それ以降は霞というか靄というか、ぼんやりしたお天気。そのほうが香港らしいんですが、この日も対岸の九龍サイドはなんとなくぼんやりともやっています。それにしても対岸のあの飛び抜けて背の高いノッポビルは何だ？前来たときにもあったかな？

　などと外を眺めていると、こちらへ向かってくる船が一艘。次の尖沙咀行きだな。それにしてもなんかヘンだな。船の色が違うような気がする……

船が近づいてきた。

　その船はゆっくりとこちらの桟橋に近づいてきました。確かに折り返しで尖沙咀行きになるスターフェリーには違いがないようですが、塗装がいつものスターフェリーじゃありません。

　この船、妙にハデでカラフルでポップなカラーリングです。船名は「NIGHT STAR（夜星）」号。この船には2009年に来たときにも乗りました。1964年建造の船です。この船が、今は「ASIA'S WORLD CITY（亜洲国際都会）」という文字が入ったカラフル・カラーリングで活躍中。なんだろう、香港の新しい観光キャンペーンか何かかな。とにかく、スターフェリーのスペシャルカラーリング船は、初めて見ました！

▲「ASIA'S WORLD CITY」仕様のカラフル・カラーリングになった「NIGHT STAR」号が到着。