A380で行く魅惑の香港・マカオ3泊4日(その12;はらいっぱい)
▲満員御礼の巨大フロアを点心を積んで練り歩くワゴン。
2012年3月19日、飲茶レポその3。
飲茶レポの3回目にして最終回です(^^)。
前回の記事でちらっと書いたとおり、この広大なフロアの真ん中にはテーブルを口の字に配した一角があります。ここはまるでデパチカの惣菜コーナーのように、茹で物や焼き物などを実際にその場で調理したものやお粥、スイーツ類がずらりと並び、客がここへ伝票を持って行って直接注文し、受け取ってくる仕組みになっています。調理に時間がかかるものなどはテーブル番号を伝えれば持ってきてくれもします。人気の点心のセイロを積んだ一角もあり、ワゴンが回ってくるのを待ちきれない人たちはここから直接セイロを持って行きます。
茹で物・焼き物コーナー。
山積みの点心のセイロ。
お粥コーナーには、お粥の具材が並んでいます。肉や魚の切り身、すり身団子、血豆腐(豚や鴨の血を固めたものでお粥の具としてとてもポピュラー)などの生ものが各種あり、その中から「コレとコレで」と注文すると、一人用の土鍋にお粥を盛り、その中にその具材を入れてカセットコンロにかけて煮込んでくれてできあがり。超アツアツの濃厚なお粥を楽しむことができます。
手前がお粥の具材。
焼き物コーナーの隣にはガラスのショーケースがあり、ここにはスイーツが各種各様、ずらりと並べられています。中華風お菓子のようなものから生クリームをたっぷり使ったマンゴークレープのようなものまで、甘い物好きは目移りしてしまうようなラインナップ。また、このガラスのショーケースの更に隣はホットなスイーツのコーナーになっています。ホットなスイーツというと「なんじゃそれは」と思われるかもしれませんが、中華世界ではよく食べます。おしるこみたいのとか胡麻ペーストみたいなのとか。
スイーツのショーケース。
スイーツのショーケース。
店内はますます混んできました。さすが平日のランチタイムだけあって、ビジネスマンたちがオフィスから出てきてグループで飲茶をする姿が多数見受けられます。点心だけでなく普通の料理ももちろんオーダーできるので、何品か料理を注文し、白いご飯を主食にしてランチをしているグループもいます。
それにしてもこの店は広い。向こう側の壁のあたりなんて霞んでてよく見えん(笑)。こんな広いところを点心のワゴンを押して歩き回るおばちゃんたちの一日の歩行距離はかなりな距離になっているのでは?(笑)しかしまあこの広いフロアにテーブルはいったい何卓あるのだろう。これだけのテーブルがいとも簡単に埋まってしまうのだから、このお店がいかに香港人の胃袋を支えているかということがよーくわかります。
ビジネスマンも大勢。
縦横無尽に練り歩くワゴン。
広すぎるフロア。
さて、我々も飲茶のラストスパート。まずは薄くてちりちりの皮で包んだ野菜がメインの餃子。皮は本当に薄くて、中の餡が透けて見えます。中国大陸の主食として食べる小麦粉の分厚い皮の餃子とはまったく別物。餡には千切りのキクラゲなどが入っていてシャキシャキと歯ごたえもよく、おいしいです。
もう一つは「水晶包」の一種。これも中の餡が透き通って見えますが、皮は餅のようにもっちり。上にはグリーンピースが一個可愛らしく載り、中の餡は豚肉を小さいサイコロ状に切ったものなどがびっしり。皮が厚くてもっちりしているだけに、この点心だけでもおなかにたまりそうです。
皮ちりちりの蒸し餃子。
中の餡はしゃきしゃき。
透明だけどもっちりの水晶包。
さて、いよいよシメのデザートとなりました。別に無理に食べなくてもいいんですが(笑)、やはり食べたいのです。
一つは香港デザートの定番中の定番、マンゴープリン。マンゴープリンを注文すると「練乳をかけるかかけないか」と必ず聞かれますが、もちろんかけます!マンゴープリンは店によって味や固さが様々に違い、ここのマンゴープリンは必ずしも香港のベストではありませんが、十分においしいです。
さて、ようやく飲茶ランチ終了。いかん、長居して食べ過ぎた。でも本当に飲茶ってスバラシイ食文化だと思います。毎日飲茶でも飽きない。飲茶のことを思い出すたびに、香港に行きたくなるよ(^^)。
「紅豆沙」おしるこ。
マンゴープリンの断面。
▲香港では定番中の定番ですよね。僕は必ず練乳をかけますが、この練乳、甘くはないんです。