強風の清明節に帰省した(その10;飛騨川に沿って)
▲険しさを増す岩場を両岸に深い青緑色の水が流れる飛騨川。
2012年4月2日、パノラマビュー。
特急「ワイドビューひだ13号」完乗の旅が続きます。
美濃太田駅を出ると、その東側で木曽川に合流することになる飛騨川が車窓に右手に寄り添うようになります。ここからは飛騨川と付かず離れずとなって飛騨川の上流へと上っていく行程になります。下麻生を過ぎると飛騨川は急速に狭くなり、ごつごつした岩の並びを両岸にして深いエメラルドグリーンの水が静かに流れています。対岸を併走するのは国道41号線。
飛騨川の流れは深い青緑。
小規模なダムもあったり。
白川口駅だったと思うのですが、ここで交換待ちのために停車。16:00頃、おそらく1034D特急「ワイドビューひだ14号」だと思われます。富山始発なので長い編成です。白川口駅に旅客扱いで停車する「ひだ」もありますが、富山を発着する「ひだ」は停車駅が少なく設定されており、白川口駅には停車しません。
たぶん白川口駅で交換。
白川口駅の手前で国道41号線が橋を渡ってこちら側に来ます。川幅は再び狭くなり、濃い青緑色の水が静かに流れます。このあたりの国道41号線は「美濃白川四季彩街道」と呼ばれているようです。線路と道路と川が複雑にカーブを描き、それぞれが短い距離の間に幾度も交差します。ワイドビューからの車窓の景色の絶景ポイントの一つではないでしょうか。
白川口駅を出たあたり。
飛騨川と幾度も交叉。
白川口駅を出て約15分、再び交換待ちの停車です。ここは駅ではなく、福来信号場のようですね。飛騨金山と焼石との間にある信号場です。時間は16:17、高山発美濃太田行き普通列車1718Dだと思われます。こちらはJR東海の通常塗色のキハ48形でした。対向列車は定時で動いているようですね。
福来信号場で交換。
このあたりの飛騨川の川幅はかなり狭いところも多く、両岸の岩場もますます峻険となり、先ほどまで波一つ立てずに鏡のように流れていた深い青緑色の水が、ここでは白くしぶきをあげるようになります。
しかしそれもつかの間。焼石駅が近づくと飛騨川は車窓の左側に移りますが、再び川幅を広げ、川面も静けさを取り戻します。このあたりには下原ダムという小さなダムがあるらしく、それより上流が堰き止められる形で川幅が広がり、静かな川面が広がっているようです。
流れが急なところも。
静かな川面が左側に。
飛騨川を左に眺めながら焼石駅を過ぎれば、もうまもなく下呂温泉。名古屋を出発して以来、10号車のグリーン車には僕のほかに女性の2人組が乗っているだけで、他には誰も乗り込んできません。女性の2人組も温泉旅行ということで下呂で降りるんじゃないかと踏んでます。2人が下呂で降りて、誰も乗ってこなかったら、僕はこの10号車を独占しちゃうじゃないですか!(笑)
▲若い運転士さんがきびきびした動作と大きな声で安全運転実施中!