毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

強風の清明節に帰省した(その4;汗だくの乗り継ぎ)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013501.jpg ▲香港発成田行きCX524便はゲートチェンジで50番ゲートから。

 2012年4月2日、夜更けの乗り継ぎ。

 北京からの香港行き最終便KA975便は、北京空港で出発を待たされた関係で、定刻23:55到着のところ、45分遅れの24:40にRWY25Lにランディングしました。すでに日付は変わり、4月2日になっています。

 何番のゲートに入ったのか定かでないのですが、今思い返すとおそらくサウスコンコースの1~4番スポットだったのではないかと推測されます。乗り継ぐ先は01:00発の成田行きCX524便、21番ゲートです。

 急いで降機し、ブリッジを渡ると、その先には乗り継ぎ客を待ち受けるおねえさんたちがフライトナンバーと旅客氏名を書いた紙を掲げてずらりと並んでいます。乗り継ぎ便への案内は4、5便あったようです。中でも時間がタイトなのは成田行きでしょう。

 CX524便と書かれた紙には僕の名前しかありません。KA975便からの乗り継ぎは僕だけのようです。その紙を持ったおねえさんに「ナリタ行きです」と告げると、「急いで!」と猛然とダッシュ開始。ちょちょちょっと待って~、速すぎるよう。

 乗り継ぎ用セキュリティチェックを通って、走って走って、イーストホールとウエストホールを結ぶシャトルの乗り場に降りるエスカレーターの前まで来たとたん、おねえさんはハタと立ち止まって「あっ!忘れてた!この時間、シャトルは動いてないんだった!」。そしていきなりエスカレーターを駆け上がって出発階へ上り、「ゲートまで走ります」。

 エスカレーターを上ったところが21番ゲートだったので「ここなんじゃないんですか」と尋ねたら、「ゲートチェンジになりまして、最初は21番だったんですが、そのあと23番になり、また変わって50番です」との答え。50番ゲートぉ??むちゃくちゃ先じゃないか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013456.jpg 目指せ50番ゲート!

 しかし、おねえさんがふと立ち止まって、ターミナル内各所にある出発案内ディスプレイを見て「あ、よかった。あなたはラッキー。成田行きも出発が遅れてる。定刻だったら、あなた、ダメね。」なんのこっちゃ。CX524便は定刻01:00発が01:30発に変更になったらしい。これで余裕が出た。十分間に合います。そうは言ってももうかれこれ1時近いのでやはり足早にゲートを目指します。

 シャトルが動いていないとイーストホールからウエストホールまではものすごく遠いです。ようやくウエストホールにたどり着くと、そこはまだ35/36番ゲート。そこから枝分かれしたサウスウエストコンコースのはるか突き当たりが50番ゲート。「この突き当たりが50番ゲートです。まだサポート要りますか?」とおねえちゃん。おねえちゃんも早く帰りたいのね。いいですよ、もう。わかったから。

 こうして、ターミナルをほぼ端から端までどきどきしながら走ったり歩いたりして、ほとんどくたくたになってターミナルのいちばんはずれにある50番ゲートにたどり着きました。ああ疲れた。でも間に合ってよかった。搭乗開始を待つ大勢の人たちがゲート前のベンチを占めています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013505.jpg 搭乗待ちのみなさん。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013510.jpg 搭乗はまだ始まらない。

 搭乗が始まったのは01:20になってから。本来ならもう離陸している頃だけに、待たされた乗客たちはもう深夜帯だけに既にぐったり気味かも。しかし僕はこの遅れのおかげでそれほど焦ることなく乗り継ぐことができて大いに助かりました。しかし、もしCX524便のほうが定刻で出発できたのであれば、遅れたKA975便からの乗り継ぎは待ってくれたでしょうか?あのおねえさんの言うとおり「定刻だったら、あなた、ダメね」だったのかしら。うーーん、KA975便からCX524便への乗り継ぎはちょっとリスクがあるなあ。

 というわけで、超久しぶりにキャセイに、搭乗します!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013515.jpg CX524便のCクラス席。

 今回は3月中旬の段階でCX524便のエコノミークラスが既に満席で、待っても待っても空席が出なかったので、背に腹は代えられぬとやむを得ずビジネスクラスを購入しました。香港は清明節、聖金曜日、そしてイースターと続くビッグホリデーに入りつつあることと、年度替わりで在留邦人の帰国が多い時期でもあることから、早々に満席になってしまったのでしょう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013525.jpg Cクラスも埋まりそう。

 CXに乗るのは2007年以来5年ぶり。ビジネスクラスとなると10年以上ぶりかも。このCX独特のグリーンの色使い、たまらなく好きです(^^)。

 機内放送によれば、この日ゲートが2回も変わったのは機材繰りの関係らしく、最終的に使用機材が変更になったとのことで、この日のCX524便はかなり年季の入ったA330-300。背もたれを倒したりするスイッチ周りなどに古さがにじみ出ています。各航空会社に続々登場している最新鋭のビジネスクラスシートに比べたらもはや陳腐化してしまった感もあります。でも僕にはこれで十分にぜいたくです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013519.jpg このグリーンがいいのよ。

 このタイプのA330-300をCXは17機保有しています。ビジネスクラス44席、エコノミークラス267席の計311席仕様。僕のこの日の宿は左側最後列窓際の19A席です。

 着席するとすぐに熱いおしぼりとウエルカムドリンクがサーブされます。シャンパンをいただいて、出発を待ちます。

 ここで機長からアナウンス。「みなさんにバッドニュースが一つ。ナリタには朝6時を過ぎてからでないと着陸できないので、ナリタに朝6時過ぎに着くように飛ばなければならない。よってプッシュバックまでもうしばらく待っていただきたい。しかしグッドニュースもあります。本日は飛行時間が短くて済みそうです。スケジュールでは所要4時間のところ、本日は3時間20分で行けそう。」欧米人キャプテンのアナウンスはユーモアがあっていいですね(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013530.jpg ▲まずはウエルカムドリンクのシャンパンから、CX524便のビジネスクラスの旅がスタート。