毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

強風の清明節に帰省した(その1;ランラン・カンカン)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013337.jpg ▲北京空港第3ターミナルで行われている日中国交正常化40周年記念日中友好写真展。

 2012年4月1日、国際線乗り継ぎ。

 4月4日は二十四節気の「清明」でしたね。中国では「清明節」といい、先祖のお墓を掃除して供養する習慣があり、まあお彼岸のようなものです。この日は休日で、さらに中国政府は3月31日(土)と4月1日(日)を振替出勤日に定め、そのかわり4月2日(月)と3日(火)を休日にして2~4日は三連休という規定です。この規定に従うと、3月23日(月)から4月1日まで7日間フル出勤になってしまうので、そこまでして三連休を作るぐらいなら土日をちゃんと休ませてほしいという声も少なくありません(笑)。

 で、僕はこの三連休に休暇を1日足して、4日間で一時帰国してきましたので、今日からそのレポートを連載します。

 その初日は、4月1日の夜。なるべく仕事を休まずに日本での時間を最大限捻出するために、今回は初めて夜行便を利用して帰国することにしました。とは言っても北京からは日本行きの夜行便は飛んでいません。北京17:25発の羽田行きCA183便が日本行きの最終便です。

 そこで今回のルートは、北京20:30発香港行きKA975便でまず香港へ飛び、香港で01:00発の成田行きCX524便に乗り継ぐというものです。これなら仕事が終わってから乗ることができ、夜の時間を無駄にすることなく、成田に朝6時に到着することができるのです。

 そんなわけで、仕事が退けてからやってきました北京首都国際空港。晩7時過ぎの第3ターミナル出発階はがらんとしています。こんな時間帯に出発階に来たことはほとんど初めてですが、特にキャセイパシフィック航空香港ドラゴン航空のカウンターは、香港行きのフライトが僕がこれから乗るKA975便(CX6893便)が最終便ということもあって、もはや人影もまばらです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013332.jpg 人影まばら。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013327.jpg CXとKAは共通カウンター。

 今回は北京→香港は中国の各種旅行予約サイト「C-trip」で、香港→成田はCXのHPでばらばらに予約していたのですが、チェックインカウンターで香港で乗り継ぐ旨伝えると2便とも搭乗券を出してくれました。ただ、香港発CX524便のほうはゲートが確定していないらしく空欄になっています。北京発KA975便のほうはエコノミークラスですが、CX524便のほうはいつまで待ってもエコノミークラスが満席のままでいつまで待っても空席が出なかったので、背に腹は代えられぬとやむなくビジネスクラスです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013322.jpg 搭乗券が2枚。

 国際線の乗り継ぎはかつて2回しか経験したことがありません。しかも大昔の1996年頃、マレーシア航空で香港→クアラルンプール→バンダルスリブガワンブルネイ)と、2000年頃、キャセイで成田→香港→ハノイの2回です。ただ、どちらも仕事での出張だったので、まったくの私的旅行で国際線乗り継ぎは初めて。わくわくするなあ(笑)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013358.jpg 両側に写真パネルが。

 北京空港第3ターミナルはT3C、T3D、T3Eという3つの建物があって、T3Dは北京オリンピックに間に合わなかったので使われないまま放置されていて、チェックインはすべてT3Cで行い、国内線はT3Cから、国際線はT3Eからの出発で、出国審査場はT3Eにあり、T3C~T3E間は無人シャトルで結ばれています。この3つの建物は完全に独立しているので徒歩では行き来できません。

 T3Eへ向かう無人シャトルの乗り場に向かうホールの両側に写真パネルがずらりと並んでいるのが目に入りました。見れば、「日中国交正常化40周年祝賀 日中文化写真展」とあり「中日国交正常化40周年を祝うため、北京首都空港集団と日本航空は、首都空港の「文化国門」というこの舞台で、展示会を開催します。当展示会を通じて、中日両国国民の友情を深め、両国間の経済交流及び文化交流を促進し、中日友好の架け橋を担う所存です。」と日中英の3カ国語で書いてあります。こんなところでも日中国交正常化40周年を記念するイベントが行われていて、うれしいですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013352.jpg 日本の観光地とかB787とか。

 写真パネルは日本の観光地を紹介するものが多く、沖縄の海や大阪城の桜、日本の四季折々の自然などを写真で紹介している他、東日本大震災における中国の緊急援助活動や2008年の四川省汶川大地震の際の日本の緊急援助活動も紹介されています。

 さらに面白いのは、1974年にJALが初めて日本-中国線に定期便を就航させたときの写真や、1972年の日中国交正常化のときに日中友好記念のパンダ2頭(ランランとカンカンですね)を空輸するためJALが北京~東京間に特別便を飛ばしたときの懐かしい写真も展示されていることです。この40年間に日本と中国との間には本当にいろんなことがあったんだなあ。JAL主催だから広告的要素はあるにせよ、多くの人(特に中国人)にじっくり見てほしい写真展ではあります。僕も時間があればもっとゆっくり見たかった。でも、先を急ごう(汗)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013342.jpg 緊急援助という国際協力。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013347.jpg ▲カンカンとランランが来日したのは1972年10月28日。あれからもう40年か……