A380で行く魅惑の香港・マカオ3泊4日(その10;蝦餃と燒賣)
▲飲茶で食べたい点心の決定版はやはりこの「蝦餃(ハーガウ)」だ!
2012年3月19日、飲茶レポその1。
北角(ノースポイント)までのトラム・トリップを楽しんだあとは、トラムで金鐘(アドミラルティ)地区まで引き返し、ランチへ突入。香港でランチと言えばもちろん飲茶。行き先は、3年前にも訪れた、「統一中心(United Centre)」の4階にある「名都酒家(Metropol Restaurant)」(前回の記事はコチラ)。人件費などの関係でワゴン式の飲茶屋さんが減っていく中、ここは今でもばっちりワゴン式。 飲茶はやっぱりワゴン式じゃなくっちゃね!
11時半頃に到着したときはまだ空席も多く、すぐに席に就くことができましたが、12時を過ぎると続々と人がやってきてテーブルがどんどん埋まっていきます。平日だったのでビジネスマンのランチタイムにラッシュが起きる感じですが、近所のおばあちゃんが一人で飲茶に来ていたり、おばちゃんグループがテーブルを囲んで飲茶に興じる姿もあり、さまざまです。
ぼちぼち混んできた。
春分の日の飛び石連休を利用して来ている日本人観光客も多いようで、見渡すといくつかのテーブルは日本人が陣取っているのがわかります。
お茶はプーアル茶。
最初のワゴンを停めると、さっそく点心の定番中の定番である「蝦餃(ハーガウ;エビ蒸し餃子)」と「焼売(シュウマイ)」の両方をゲットできました。エビ蒸し餃子の蝦はあくまでもプリプリで味といい食感といい、涙モノ。シュウマイは豚の挽き肉餡を皮で包み、その上にこれまたプリプリのエビが載り、エビの卵を振りかけてあります。これもまたウマイ。エビのプリプリ感に挽き肉餡のジューシーな感じがあいまって、絶品。
エビの載ったシュウマイ。
このエビもプリプリ。
薄い皮がまたもっちり。
次なる定番は「叉焼包(チャーシューまん)」。香港で食べるチャーシューほどうまいものはないと僕は昔から思っているのですが、そのチャーシューをほぐして蜜のようなあまじょっぱいタレで絡め、これを生地で包んで蒸し上げた「叉焼包」、これまた欠かすことのできない一品です。チャーシューの味もさることながら、この生地のふっくらとした蒸し上がりがたまらないです。どうやったらこんなふかふかに蒸し上げられるんでしょう。
「叉焼包」も定番です。
とろけるチャーシュー。
お次は「家郷醸豆腐」。やわらかい厚揚げの上に、ネギを混ぜ込んだ魚のすり身を載せて醤油煮込みのようにして蒸したもの。厚揚げは表面を軽く揚げただけで中は普通の絹ごし豆腐のようにぷるぷるとやわらかく、味もあっさりとしていて、ほっとする一品。
このような点心は、ワゴンの前面に差し込んであるプレートに書かれてある名前だけではどんなものなのか想像できないので、ワゴンを押すおばちゃんにせいろのふたを開けてもらって実物を見ながらチョイスしていくのがよいですね。ワゴンのおばちゃんとのそんなやりとりも、ワゴン式飲茶の楽しさのひとつですよね。
厚揚げの上に魚のすり身。
中は柔らかい白豆腐。
▲「家郷醸豆腐」。上に載せた魚のすり身が蒸されることで潮の香りが立って食欲をそそるように。