毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

A380で行く魅惑の香港・マカオ3泊4日(その6;15番のバスで山頂へ)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160704.jpg ▲1959年から1989年まで活躍したピーク・トラムがピークの上で静態保存。

 2012年3月18日、歴史あるピーク・トラム。

 香港空港で入境審査を済ませ、丸3年ぶりに香港に上陸。なんとも言えぬ開放感があって、早くもわくわくしてきたよ(^^)。

 まずは連絡列車Airport Expressで香港島を目指します。終点の香港駅までわずか24分の俊足列車。途中青衣駅九龍駅にしか停車しません。車内は空いていて実に快適。外は香港にしては珍しく抜けるような青空が広がっていい気持ち。

 終点香港駅で降りて中環駅まで徒歩で移動し地下鉄で灣仔駅へ行って予約しておいたホテルにチェックイン。今は「Novotel Century」という名前ですが、ここは1995年7月に僕が香港に赴任したとき、住居を探して決めるまで約1ヶ月ほど住んでいたホテル。なつかしいです。

 到着が2時間遅れたので、休む間もなく行動です。部屋に荷物を置くやまたすぐに出発。再び地下鉄に乗って中環へ行き、交易廣場(エクスチェンジ・スクェア)の1階のバスターミナルへ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160657.jpg 15番のバスのバス停。

 これから乗るのは15番のバス。「山頂(ピーク)」行きです。香港と言えばやっぱりまずはビクトリア・ピークからの夜景でしょう!

 ピークへ行くにはピーク・トラムが観光客には一番人気ですが、僕は二階建てバスで行くのがお気に入り。二階建ての大型バスでくねくねと曲がりくねった狭い道を上がっていくのはジェットコースター並のスリルがあります。同じことを考えている観光客も多いらしく、もうすぐ日が暮れる時間帯ということもあって、やってきたバスにはすでにかなりの人が乗っていました。このバスは隣接するフェリーターミナルが始発なので、そこから乗れば2階最前列の特等席に乗れたかもしれませんが、まあしかたない。

 というわけで、15番のバスで終点まで乗って、ピーク到着。ここには大型のショッピングモール「ピーク・ギャレリア」があり、もう大勢の観光客でにぎわっています。ピーク・ギャレリア前の広場には、かつてかつやくしたピーク・トラムが静態保存されています。

 ピークは海抜552mで、香港島で最も高い山。全長1,350m、途中駅5つのピークトラムが開通したのは1888年5月30日で、1988年には開通100周年を迎えました。ここに保存されているのは1959年に導入された72席の全軽量金属性の車両。現在の全自動運転の前身となり、1989年まで活躍していました。車両前面には「CELEBRATE 100 YEARS」のヘッドマークが掲げられていますね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160712.jpg 開通100周年のHM付き。

 ギャレリアの南側、バス通りのあるほうからは、香港島の南側、西側を遠望することができます。香港島のこちらサイドは、北側とは大きく趣を異にし、ところどころに住宅が点在する緑の多い一帯が広がります。ちょうど真下あたりに小さいダム湖のような水面が見えていますが、そのまっすぐ下のあたりのアパート群に、僕は1995年から1998年まで住んでいました。今もその当時とあまり変わらないようですね。

 雲一つない快晴ですが、海面近くにはうっすらと靄が立ちこめ、その靄にそろそろあかね色が差してきたようです。海面には船がいくつも浮かんで幻想的な夕暮れの光景が現れてきましたよ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160718.jpg 香港島南側西側を見下ろす。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160723.jpg ▲海面には靄が立ちこめて、あかね色の夕暮れが迫ってきました。