A380で行く魅惑の香港・マカオ3泊4日(その4;デアイシング)
▲Aero Svitの北京発キエフ行きVV182便かな。
2012年3月18日、行列のできる雪溶かし屋さん。
中国南方航空香港行きCZ310便の出発の時間が近づいてきました。まもなくドアクローズです。
機内ビジネスクラス・キャビンではウエルカムドリンクなどのサービスが始まっています。機体中央のキャビンにある52席のビジネスクラスのうち、埋まっているのは12席程度と乗客はまばら。客室乗務員がその乗客の一人一人にドリンクとおしぼり、新聞(北京の中国語紙「新京報」)、そしてヘッドホンを配っています。
サービス開始。
ヘッドホンはなにやら立派なケースに入った本格的なもの。こんなに立派じゃなくてもいいような気もするけど、きっとエンジン音に負けない静音性がある高品質なやつなのでしょう(きっとね)。
ドリンクは、お盆に載せられて来たのはオレンジジュースとリンゴジュースの2種類で、他に何があるかと聞いたら「お茶とかコーヒーとか……」とごにょごにょした答え。乗客も少ないし、きっと面倒くさいからワインとかシャンパンとかアルコール類は出さないつもりだなと直感した(笑)。なので、僕はオレンジジュースをいただきました。
ドリンクは、お盆に載せられて来たのはオレンジジュースとリンゴジュースの2種類で、他に何があるかと聞いたら「お茶とかコーヒーとか……」とごにょごにょした答え。乗客も少ないし、きっと面倒くさいからワインとかシャンパンとかアルコール類は出さないつもりだなと直感した(笑)。なので、僕はオレンジジュースをいただきました。
妙に立派なヘッドホン。
隣のスポットには、ボーディングブリッジの陰になってよくは見えませんが、見慣れぬ飛行機が入っています。これが先ほどラウンジの案内板にも出ていた「Aero Svit」、アエロスヴィート・ウクライナ航空です。初めて見ました。この機材はレジUR-AAHを付けたB767-300(B767-33A/ER)、ブレンデッド・ウイングレット付きです。北京発キエフ行きVV182便だと思われます。
CAさんがメニュー伺い。
出発準備が整い、定刻より10分早く08:41にプッシュバック開始。……って、ちょ、ちょっと待った!主翼の上はまだ一面雪に覆われてますよ!しかもけっこう積もったまま!いいんすか、このまま飛んで?って、だめですよね?ちょっとちょっと、デアイスしてくださいデアイス、忘れないで!
僕のこのビックリにも拘わらず、CZ310便はなにごともなくプッシュバックを続けます。えーーっ、A380って雪が積もったままでも飛べるようになったのかしら?
主翼にはかなりの積雪。
日本の空港だとスポットに入っているときにデアイシングをするのが普通なのでビックリしてしまったのですが、北京空港では、スポットを離れて滑走路へ向かう途中の決められた位置で統一的にデアイシングをする仕組みになっています。その場所に行かなければデアイシングをしてくれません。
その結果、どんなことが起こるかもうおわかりでしょう。朝の出発ラッシュということもあり、デアイシング・スポットへ向かう出発機の長蛇の列が出現するのです。この列が遅々として進まない。せっかく定刻より早く08:41にスポットアウトしたのに、デアイシング・スポットにたどり着いたのはなんと10時半!信じられない。待たされてるうちに雪が溶けてきたよ(笑)。
機内では、シートをフルフラットにして寝る乗客も出る始末。僕も前方に足を投げ出して、枕を二つ独占して眠ります。ビジネスクラスでよかった。これが満席のエコノミークラスだったら苦痛を強いられたことでしょう。こんなことでビジネスクラスの良さを噛みしめるなんてどうかとは思いますが(笑)。
待たされ過ぎて雪溶けた。
▲あまりに待たされるので足を前方に投げ出して睡眠。ビジネスクラスでよかった。