毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

A380で行く魅惑の香港・マカオ3泊4日(その1;まさかの雪)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160256.jpg ▲北京、まさかの大雪!雪に弱い北京空港、だいじょうぶか?

 2012年3月18日、一面雪野原。

 北京の今年の冬は、日本の厳寒・豪雪の冬とはうらはらに、すごい冷え込みもなく雪もほとんど降らず、なんて過ごしやすい冬だったんでしょうと北京に暮らす人々は思いながら春を迎えようとしております。

 ところが今回の旅の出発を翌日に控えた3月17日、北京の天気は一転してどんよりと曇り、最近北京に多い真っ白いスモッグがたちこめて視界が効かなくなり、北京空港の離発着便に影響が出て大混乱に。あいかわらず悪天候に超弱い北京空港です。

 ま、明日の朝までにはなんとかなるだろうと楽観しつつ荷造りを済ませ、午前1時を過ぎてそろそろ寝ようと思ってふとカーテンのすき間から窓の外を見てビックリ。雪がしんしんと降っているではないか!今冬初の大雪です。気温があまり低くないので北京には珍しくぼたん雪がまっすぐに空から落ちてきて、ベランダとかにはもうけっこう積もってます。これはヤバイ。北京空港は雪にはめっきり弱いのだ。

 不安な気持ちのままベッドに入り、朝起きてみると、外は真っ白。こりゃ空港はどうなってるかわからんなー。気温が高いせいで道路の雪はもう溶けているのがせめてもの希望。とにかく行ってみようと空港連絡列車で出発します。車窓の景色は一面雪景色です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160303.jpg 空港連絡列車の車窓から。

 これから乗るのは中国南方航空の08:50発香港行きCZ310便。CZは第2ターミナルです。第2ターミナルから国際線に乗るのはもしかして10年以上ぶりかも。少なくとも第3ターミナルができてからは初めて。

 で、幸いなことに雪の影響は出ていないようで、さくさくとチェックインを済ませることができました。ついに手にしましたよ、CZ310便のボーディングパス。CZ310便は、中国の航空会社として初めて、昨年10月にCZが受領した総二階建て巨大旅客機A380で運航されるのです。チェックインカウンターでは、ボーディングパスの他に、A380のシートマップも渡され、ボーディングパスには、アッパーデッキの場合だと「上艙」と書かれた赤いシールが貼られます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160334.jpg 搭乗券とシートマップ。

 CZは、北京~香港線では1日1往復しか飛ばしていないこともあって香港ドラゴン航空中国国際航空などより競争力がないせいか、運賃もかなり安いのが出回っています。ビジネスクラスでも他社便のエコノミークラスの運賃とそんなに違わなかったので、ここは少し奮発して、A380ビジネスクラスを体験してみることにしました。そのため、ラウンジも利用することができたので、指定された「Premier Lounge」にも立ち寄ってみることにしました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160325.jpg Premier Lounge入口。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160319.jpg 9社による共同使用。

 第2ターミナルの国内線のほうのラウンジは一回利用したことがありますが、人が多すぎて混雑していてあまりゆっくりできる気になれなかったので今回も期待していなかったのですが、国際線のほうは便数が少ないせいか、かなり広いラウンジ内はとても空いていて、ゆっくりくつろげそうでした。

 このラウンジは9社が共同使用していて、CZのほかには海南航空、香港航空、エールフランスデルタ航空スリランカ航空、フィリピン航空、トルクメニスタン航空、そして「Aero Svit」。「Aero Svit」ってどこの航空会社ですか?調べてみたら、アエロスビート・ウクライナ航空だって!首都キエフとの間に週4便飛んでいるそうです。ツーレターズは「VV」。トルクメニスタン航空のほうは首都アシガバートとの間に週2便、B757-200が飛んでいるらしい。ツーレターズは「T5」。中国はやはり中央アジアとのつながりが深いですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160308.jpg Premier Lounge。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160313.jpg けっこう広い。

 さて少しソファーに座ってドリンクとスナック類でもいただきながらゆっくりするべかと座ったら、そのとたんにラウンジのスタッフが「香港行きCZ310便ご利用のお客様、搭乗開始となりましたのでゲートへお進みください」とアナウンス(中国語なのでこんなに丁寧な言い方ではない(笑))。

 えっ?だってまだ出発時刻の1時間前ですよ。中国の航空会社の搭乗開始は出発時刻の30分前でしょうが、と思ってボーディングパスを見ると、搭乗開始は07:50と確かに書いている。なんと。A380は総二階建ての巨大旅客機なので、1時間前から搭乗させるらしい。しかしいくら機体が大きいからと言って、全員乗り込むのに1時間もかかるのか?

 ま、早く乗り込んで悪いことはないと思い、すぐにラウンジを出て12番ゲートへ前進。おっ、窓の外に見えてきましたよ、CZのA380が。みんな物珍しいので窓際に立って記念撮影をしています。わかるわかるその気持ち。僕も早く写真が撮りたいよ(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160329.jpg ▲北京空港第2ターミナル12番ゲートの窓の外に、いました!CZのA380の1号機!