毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

厳冬の青森へ雪かき帰省(その25;最終回)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013308.jpg ▲雪の富山空港で出発を待つ大連経由北京行きCZ614便。

 2012年2月5日、搭乗率低迷。

 前回の「富山ブラック」の記事で、富山と言えばホタルイカと白エビ、みたいなことを書きましたが、もう一つ忘れてはいけないのが冬の寒ブリ。特に氷見港に揚がるブリは「ひみ寒ブリ」というブランドになって出回っています。しかし僕は今まで富山の寒ブリを食べたことがありませんでした。今回は冬の訪問ということで食べられるかなと期待していたのですが、なんともう寒ブリの季節はほぼ終わったとのこと。あらら、以外と終わるの早いんですね。でも今回お世話になった友人宅では手作りのブリ大根をいただくことができました(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013241.jpg 家庭の手作りブリ大根。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013245.jpg 寒ブリの季節はほぼ終わり。

 友人のお宅にお世話になるということで僕が青森からおみやげに持って行ったのは、知る人ぞ知る八戸市のお菓子屋さん「アルパジョン」の「朝の八甲田」。「4日間で35万個販売した話題のチーズケーキ」として有名で、東北新幹線全線開業に合わせて新青森駅「あおもり旬味館」や青森駅前の新施設「A-FACTORY」にも出展し、手に入りやすくなりました。青森空港1階の売店でも売っています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013249.jpg 朝の八甲田。

 「澄明な空気と爽やかな風、山裾に広がる緑の樹木と高原。まるで牛乳をながしたように白くたなびく朝もやの静寂の中、小鳥たちのさえずりで牛や馬たちが一斉に鳴き始める。そんなさわやかな八甲田の朝をイメージして作られた」というこのなめらかでクリーミーなチーズケーキ「朝の八甲田」、実は僕は今まで自分では一度も食べたことがなく、今回初めて僕も一ついただいてみました。ホットミルクとともに、スプーンで食べるチーズケーキです。いやもう、なんと言うか、とにかくおいしいです。文句なしです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013254.jpg ホットミルクとともに。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013300.jpg いい色だ。

 などとやっている間に、春節旧正月)の連休を利用しての一時帰国もとうとう北京へ戻る時間となってしまいました。

 北京へ戻るフライトは、富山16:55発の大連経由北京行き中国南方航空CZ614便。CZ614便はデイリー運航をウリに昨年3月に運航を始めましたが、震災の影響で減便。10月末にデイリーに戻るも、今年1月7日からまた減便。3月25日の夏ダイヤからデイリーに戻るとされていましたが、搭乗率が伸び悩み、富山県は3月13日、夏ダイヤも週5便を継続すると発表しました。

 機材はA319で、座席数は121席。それでも搭乗率は昨年11月が36.6%、12月が25.5%、今年1月が35.9%となんとも悲しい実績。この日も、チェックインカウンターの係員のデスクに置いてあった乗客リストを覗き込んでみたところ、搭乗予定者数はあ46人と定員の約三分の一。週5便からもっと減らされるんじゃないかと心配になってしまいます。まあ今は冬の閑散期だから、春以降に期待したいところです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013304.jpg CZ613便が折り返す。

 搭乗者数は46人ということで、機内はガラガラ。僕は窓際席ですが、隣もその隣も、通路をはさんで向こう側の3列も空席のままです。

 CZ614便は、定刻に富山空港RWY02から北へ向けてエアボーン。すっかり雪化粧の富山県内の地上の景色の向こうには、日暮れの早い冬の空がすでにあかね色に染まろうとしていました。水平飛行に移ると、いつもの投げやりな調子で飲み物と機内食のサーブが始まり、僕は「富山ブラック黒醤油らーめん」と「いろは餃子」と「チャーシュー丼」で腹いっぱいだったので飲み物だけにしました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013313.jpg 富山空港RWY02から離陸。

 経由地の大連空港には18:50の定刻より少々早めに到着。ここで大連で降りる人は到着ロビーへと進み、北京まで乗り通す人はトランジット専用のほうへ進みます。飛行機を降りてからかなりしばらくの間は大連組も北京組も同じ通路を歩いて行く上に、親切な案内は期待できないので、北京組は間違って大連組のほうへ行ってしまわないよう注意が必要です。

 さて北京まで乗り通すの乗客は何人いるだろうかと思いつつ、トランジット専用の入国審査場へ進むと、なんと北京まで乗り通すのは僕一人!これは寂しい!入国審査を済ませ、独りぼっちで出発搭乗待合室のゲート前へと進みますが、がらーーーんとしたフロアにたった一人で、不安なことこの上ない。まさか忘れられて置いていかれたりしないよな……

 中国国内を経由する国際線のフライトは経由地で出入国審査を行うことになっているので、大連から北京までは国内線のフライトとなり、大連からの乗客も乗ってきます。
 なんとか忘れ去られずに再びCZ614便の機内に戻ると、やがて国内線のみの乗客も乗り込んできました。しかしその人数も15人ほど。国内線でこんなに空いてるフライトなんて見たことない!

 あまりに乗客が少ないので、定刻の19:40より早く出発。機内ではいつものとおりにホットドッグとコーヒー牛乳みたいなコーヒーが配られ、これを食べているうちに終点北京に到着しました。定刻は21:35ですが、20:40頃にもう着いてしまった。これは飛ぶのが速すぎたのではなく、定刻のほうが間違っていると思う。

 そんなわけで、厳冬豪雪の青森への帰省の旅はこれにておしまい。読んでいただいてありがとうございました!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819013318.jpg ▲大連~北京間の国内線部分で提供されるいつもどおりのホットドッグと甘いコーヒー。