毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

厳冬の青森へ雪かき帰省(その16;絶品!倉石牛の土手鍋)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012743.jpg ▲鉄鍋で出されたのは倉石牛の土手鍋。鍋のへりに赤味噌がびっしり。

 2012年2月1日、青森の銘牛。

 引き続き青森ワシントンホテルの向かいの「美食居酒屋 志絵扶(しえふ)」で飲み会やってます。

 とにかく何を注文してもおいしいこのお店ですが、とりあえず入店直後からの刺身シリーズが一段落ついたので、次なるメニューへと前進します。

 それは、倉石牛の土手鍋。

 青森県五戸町倉石(合併前の倉石村)で産まれたみちのく青森の銘牛が「あおもり倉石牛」。現在、東北新幹線新青森駅開業1周年記念で「倉石牛めし」という駅弁も出ているそうなので、ご存じの方もいらっしゃるかも。「脂身の旨さと良質な赤身、そして絶賛に値するほどの霜降肉の味と香りの絶妙なハーモニー。適度な甘みと口の中でとろけるまろやかさを持ちながら、大自然で育った野趣や奥深い味わいも感じられる牛肉」というのが宣伝文句。出てきた倉石牛の皿を見てみると、いかにもいかにも、見るからに、ウマそうです(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012749.jpg みちのく青森の銘牛・倉石牛。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012753.jpg これはウマイの間違いなし。

 土手鍋を仕込む前に刺身をもう一品。この日残りイッパイと言われて注文した活ヤリイカの刺身です。身が透き通っていて、まるでクリスタル!活きがいいので吸盤がまだ皿に吸い付きます。心地よい歯ごたえとほのかな甘みでウマすぎです。。きれいに抜かれた背骨が立ててあって、帆船のマストのよう。目玉もゴロも生のまま添えられています。新鮮なので目玉もゴロもそのまま食べられます。ゴロ好きにはたまらんですよ、これは。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012759.jpgヤリイカの刺身。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012804.jpg 身が透き通っててキレイ。

 青森(津軽)の郷土料理で忘れてはいけないのに「貝焼き味噌」というのがありますな。大振りのホタテの貝殻に水を入れて火にかけ、焼き干しなどでだしをとり、各種の具、味噌、とき卵を加え、半熟卵の卵とじになったところでアツアツのうちに食べる料理。具はお好みでよくて、ここのお店ではホタテやシメジ、青ネギがメイン。まさにとろけるうまさです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012813.jpg 津軽下北名物貝焼き味噌。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012809.jpg とろけるおいしさ。

 さて、では倉石牛の土手鍋でも作りましょうか(笑)。

 土手鍋と言えばカキ。カキの土手鍋ぐらいしか聞いたことがないので、牛肉の土手鍋と聞いて最初はびっくり。そして出てきた鉄鍋を見てびっくり。青森では珍しい赤味噌が鍋のへりにびっしりと塗りたくってあります。これをカセットコンロにかけて、だし汁が沸いてきたら鍋のへりの赤味噌を溶かしていきます。お店の人は「味噌を全部溶かすと味が濃すぎるかもしれないので加減して」と言ってましたが、我々には全部とかしても全然問題ナシでした。

 だし汁が煮立ったらおもむろに倉石牛を投入。春菊の緑も目に鮮やかで、さあ食べ頃です!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012818.jpg 倉石牛土手鍋、食べ頃!

 まだ赤身がわずかに残るあたりで倉石牛をひきあげて、小皿にとります。赤味噌がたっぷりとけこんだ汁もたっぷり入れて、では、いただきまーす。

 うっまーーーーーー。これは、ウマイ。

 倉石牛の味、柔らかい食感もさることながら、味噌の汁もウマイし、それが絡んだ野菜や豆腐もこれまたうまい。そしてまた倉石牛。ウマすぎ。これは文句なしのオススメ。この鉄鍋に入っていたものすべて、我々3人で完食完飲してしまいましたっ!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012823.jpg いい感じに煮えました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012827.jpg ▲倉石牛、赤味噌スープ、野菜類が三位一体となって、体を芯から温めてくれます!