初エティハドで秋のニッポン(その2;パールビジネスクラス)
▲プライバシーシェル空間が確保されるパールビジネスクラスのシート。
2011年10月1日、思いもかけぬできごと。
アブダビ~北京~名古屋中部を結ぶエティハド航空EY888便の機材はA330-200。ファーストクラスがなく、ビジネスクラスとエコノミークラスだけの仕様なので、バールビジネスクラスと呼ばれるCクラス席は22席、コーラルエコノミークラスと呼ばれるYクラス席は240席となっています。
この日の僕の席は21G席。窓際席がとれなかったので、Yクラスの通路側のできるだけ前方の席にしてもらいました。そして09:45頃、予定より20分ほど遅れて、E11番ゲートからボーディング開始。ところが、ボーディングパスのもぎりのところで「ちょっとお待ちください」と止められました。なんじゃろかと思って待っていると、ボーディングパスに手書きで「8H」と書き入れられ「アップグレードです」。
えーーーっ!うれしいっっ!往復3,900元というこの時期にしては超格安航空券で乗ろうとしているのに、Cクラスに乗っていいいいんんんですかっっっ!
そんなわけで、機内最前方のCクラスキャビンに前進しますと、薄いスカイブルーのシートが並んでおりました。
EY888便Cクラスキャビン。
ここがこの日の自分の席。
通路を挟んで反対側の席。
なんと、EY888便のパールビジネスクラス、フルフラットシートですね!中国~日本線のような短距離路線ではJALにせよANAにせよ中国系航空会社にせよ、ビジネスクラスと言ってもエコノミークラスに毛が生えた程度のシートでしかないですが、こちらはさすがアブダビと名古屋を結ぶ長距離路線だけあって、シートはかなりのグレードです。フルフラットシートに乗るのは初めてです。
EY888便のパールビジネスクラスのシートは、シート幅こそそれほど広くなく2×4×2の8列コンフィギュレーションですが、シートの前には足載せや15インチのスクリーンがあり、セットすれば約185cmの完全フラットベッドになるプライバシーシェル空間です。隣席と互い違いにシートが配置されているので、誰かが前を通り抜けるということがありません。
シートTVも画面が大きい。
さらにびっくりなのは、シートにマッサージ機能があること。シート右側のパネルでマッサージ部位などが選べるようになっていて、さらなるリラックス感が楽しめるんです。
フルフラットシートになる関係でテレビディスプレイがけっこう離れているけど、15インチだからちっとも見にくいなんてことはありません。ディスプレイ周りにはパソコン用電源だけでなく、iPod、USB、イーサネット、オーディオなどの接続機器も備えていて、自分のソフトも機内で楽しむことができるようになっています。
そしてなんと言ってもエティハドらしいのは、ディスプレイに表示されているデフォルトの画面が常にメッカの方向と距離を示しているということです。北京空港駐機時の表示では、西南西の方角7,790kmとなってます。これでいつお祈りしたくなっても安心です(^^)。でも、天津が西の方角145kmと表示されているのは妙。天津は北京より東にあるはずなんだけどな。
シートに就くと、日本人の客室乗務員さんからウエルカムドリンクのサービス。シャンパンをいただいて、出発までのしばしの時間を楽しむことにいたしましょう。
メッカの位置が常にわかる。
▲ウエルカムドリンクはシャンパンをチョイス。右側にマッサージ機能の各種ボタンが。