毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

お約束のキムチサンド

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215023.jpg ▲出るんじゃないかなと思ってはいたがほんとに出た、機内食真空パックのキムチ。

 2011年11月28日、意外とおいしい。

 11月28日から2泊3日で行ってきた中国吉林省延辺朝鮮族自治州のネタをお届けします。

 今回の往路は北京発10:35の中国南方航空CZ6152便延吉行き。中国南方航空は、中国東方航空上海航空などとともに北京空港の第2ターミナルを使用しているので、ふだん行き慣れた第3ターミナルからするとなんとなく古びて薄暗い感じが否めません。第2ターミナルはエール・フランスやKLMオランダ航空、デルタ航空など国際線も発着しているのに、ターミナル内の設備がしょぼいのも難点。まともな食事ができるレストランもほとんどなく、せいぜいスタバかケンタぐらいなのがなかなかつらいです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818214950.jpg 延吉行きCZ6152便チラ見。

 CZ6152便の機材はA321。シートは180席ぐらいで、CZが日本に飛ばしているA319、A320よりも座席数が多いA321が延吉便に投入されているのはやはりそれなりの需要があるからでしょうか。

 最後の乗客の搭乗をしばらく待ち、プッシュバックまで少し待たされて、やや遅れてCZ6152便は北京空港を離陸しました。雲一つない好天で、青空も地上の景色もまぶしいくらいによく見えます。少し上の空路を北京方面へ飛び去っていく飛行機もよく見えました。尾翼が赤かったから深圳航空とかかなあ……

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215006.jpg すれちがった飛行機。

 CZ6152便の時刻表上のブロックタイムは2時間10分。北京~上海線と同じですから、意外に遠いんですね。

 これぐらいの距離のフライトだと、国内線であっても機内食っぽいものが出されます。チキンかビーフがチョイスできるホットミール(炒め物+白いごはん)と紙箱が配られます。僕はチキンをチョイスして、それから紙箱を開けると、おお!丸パン、紙ナプキン、フォークとスプーンの他に入っているのは、真空パックのキムチ!

 このブログでは、中国の国内線ではザーサイの真空パックが出ることがしばしばあり、これをパンにはさんで食うのがうまいのだと何度か書いてきましたが、キムチが出たのは初めて!さすが延辺朝鮮族自治州行きのフライトだっ!延吉市アリラン航空食品廠製造の「辣白菜」、即ちキムチでございます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215011.jpg 国内線でも機内食

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215019.jpg 出たっ、キムチ付き。

 それではお約束ですので、キムチサンド作りたいと思います(^^)。

 この紙箱にはマーガリン、ジャム類は入っていないので、このパンを食べる人は、当然、このキムチと一緒に食べることが想定されています(と強引に結論づける)。そうであれば、そのキムチを事前にパンにはさんであげても全然かまわないでしょう(笑)。

 そんなわけで、キムチサンドできました。もともと甘さが強い中国パンなので、キムチと意外によく合います(信じてないでしょ(ー_ー)?)。少なくとも、ホットミールのチキンごはんがかなりまずかっただけに、このキムチサンドはおかわりしたいぐらいでしたっ!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215029.jpg お約束ですので……

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215034.jpg けっこうウマイですよ。

 そうこうしているうちにCZ6152便は河北省、内蒙古自治区遼寧省の上空当たりを巡航中。このあたりも雲ひとつなく、中国大陸の冬枯れた大地が果てもなく広がっています。

 離陸して1時間ほどした頃でしょうか、眼下に大きな都市が見えてきました。お、このへんにこんな大きな都市があるんだとじっと眺めていたら、どこか見慣れた街並みのような気がしてきた。えーと、ここはもしかして…… あっ、ここは僕が2006年から2009年まで3年半暮らした、遼寧省省都瀋陽ではないか。なーんだ。見える川は渾河渾河の手前には2008年北京オリンピックの男子サッカー競技の一部をやったオリンピックスタジアムも見える。市の北方に見える広い公園みたいなのは清朝の2代目皇帝ホンタイジの陵墓がある北陵公園です。瀋陽市を過ぎてすぐに見えてきたのは、隣の撫順市の露天掘り炭鉱。東西6km、南北2kmということなので、上空からでもかなり大きく見えます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215039.jpg 瀋陽市が眼下に広がった。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215043.jpg 撫順の露天掘り炭鉱。

 瀋陽市、撫順市のあたりからもうしばらく飛んで、CZ6152便は遅れを取り戻してほぼ定刻に延吉空港に到着しました。滑走路はRWY09/27で、今回はRWY09から着陸し、ターミナルエプロンへと入りました。ターミナルビル屋上には「延吉」という漢字表記とともに「ヨンギル」というハングル表記も並んでいるのが朝鮮族自治州に来たことを感じさせます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215050.jpg 延吉空港到着。

 おや、大韓航空の機体が見えますね。ちょうどプッシュバックが終わったところのようで、トーイングカーがはずされて離れていきます。延吉が韓国と国際線で直接結びついているというのも朝鮮族自治州ならではですね。

 延吉~インチョン間のフライトは大韓航空が現在週5便飛ばしていて、スケジュールはICN発10:15→YNJ着11:40のKE825便と、折り返しのYNJ発12:40→ICN着16:10のKE826便です。2時間半程度でソウルを行き来できるのですから、北京とそんなに変わりません。機材はなんとB737-900。最新鋭機jないか。日本の航空会社でこれを保有しているところはまだないんですよね?

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818214955.jpg KE826便出発が準備中。

 ちなみに、延吉にはアシアナ航空も乗り入れています。現在のスケジュールでやはり週5便飛ばしていて、OZ351/352便がICN09:40→YNJ11:10/12:10→ICN15:40、機材はA321とのことです。このほかに中国国際航空も週5便飛んでいて、CA143/144便がYNJ09:50→ICN13:05/14:05→YNJ15:25、機材はB737-800です。

 延辺朝鮮族自治州からは韓国へ大量の出稼ぎ労働者が行ってますから、3社合わせて週15便飛ばしても成り立つんでしょうね。延辺朝鮮族自治州、なかなかスゴイ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818215002.jpg ▲このあとRWY09から離陸して行きました。