【社説】寝台特急「日本海」廃止で調整
▲11月19日付「東奥日報」朝刊に掲載された「日本海」廃止の記事(一部です)。
11月18日、僕にとっては衝撃的なニュースが流れました。青森と大阪を結ぶ寝台特急「日本海」を来春廃止することでJR東日本とJR西日本が調整に入ったというのです。
翌19日の青森の地元紙「東奥日報」は、「なくなるのは困る」「乗客ら惜しむ声次々」「青春の列車です」などの見出しでこのニュースを大きく取り上げました。県内の高校では来年度以降の修学旅行の日程変更を余儀なくされるという問題にも遭遇しているとのことです。
ひきあげる「日本海」。
このブログでも何度か書いているとおり、寝台特急「日本海」の乗車率は決して悪くないと思います。この新聞記事では「現在の乗車率が5割程度」とありますが、平均が5割程度で、満席の日もけっこうあることを考えれば、夜行列車として大健闘しているのは間違いないはず。
それでもなお廃止へ追い込まれるのは、確かに車齢は限界に近づいているかもしれないけど、手間のかかる夜行列車をなくして利用者を新幹線へシフトさせようというJR側の大方針があるからでしょう。夜行列車へのニーズはゼロではないことを汲み取る気持ちがJRにあれば、「サンライズ出雲・瀬戸」のように新型車両を導入してでも存続させようとするはず。
しかしそれにしても早い。僕は「日本海」の廃止が取りざたされるのは北陸新幹線開業時だと思っていたので、今回のニュースはとても唐突に感じました。何も来年廃止にしなくたって……
たまたま18日の朝、「はやて95号」から「スーパー白鳥95号」に乗り継いで青森駅へ出たら、4番線にその日「日本海」を牽引してきたEF81-101号機を見かけることができました。このEF81-101は、その日の晩に上り「日本海」を牽引したのですから、まさに上の新聞記事の写真を飾っているあのEF81-101を僕はたまたま見かけたというわけです。
また、この廃止報道が「東奥日報」に載った19日の朝、たまたま駅前へ行こうと線路を跨ぐ陸橋を渡っていたら、車両センターへひきあげる「日本海」を見かけることもできたので、その写真をアップしますね。
また、この廃止報道が「東奥日報」に載った19日の朝、たまたま駅前へ行こうと線路を跨ぐ陸橋を渡っていたら、車両センターへひきあげる「日本海」を見かけることもできたので、その写真をアップしますね。
唐突なニュースに自分もどうしたらよいのかまだわかってませんが、とにかく残念です。もし来年3月改正で廃止になるのだとしたら、僕はあと何回「日本海」に乗れるのか。北陸方面へよく行く僕にとって、新聞記事の見出しのとおり「なくなるのは困る」です(T_T)。
▲11月18日朝、青森駅で客車から切り離されて単機回送中のEF81-101号機。