毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

6年ぶりのねぶた帰省(その12;満席の上り「日本海」)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819005227.jpg ▲ねぶた運行がスタートした頃青森駅に入線した上り「日本海」。

 2011年8月5日、「日本海」で富山まで。

 駅前の郷土料理居酒屋「じょんがら亭」を出ると、外はそろそろ夕闇の迫る頃。駅前から伸びる新町通りの歩道を、ねぶた運行コースへ向かう見物客が大勢歩いています。それに逆行して、僕は青森駅へと向かいます。19:10、頭上でねぶた運行開始を告げるのろしが鳴り渡り、この日もねぶたの運行がスタートしました。運行コースは一気にヒートアップでしょう。

 もうひと晩ぐらいねぶたを見たいのですが、後ろ髪を引かれながら、これから僕は19:31発の4002レ寝台特急日本海」に乗らねばならんのです。

 前夜のねぶたとこの日の「日本海」は既に コチラの記事で速報しましたが、今日は改めてこの日のことを書きます。

 青森駅3番線に下りると、「日本海」がDE10に牽かれてちょうど入線してきたところでした。あいかわらずかっこいいです。この日の牽引はローズピンクのEF81-108。これまたかっこいい。しかも「日本海」のヘッドマークがこのローズピンクにすごくよく似合うんですよね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819005222.jpg かっこいいなあ……
 
 ねぶた祭りなど東北各地の夏祭りの期間中ということで、この日の「日本海」は満席。ねぶた囃子の音を遠くに聞きながら、寝台特急日本海」、19:31に青森駅定刻発車です。

 すでに食事は済ませたので、缶ビールにおつまみ程度で寝台列車に揺られます。そうこうしているうちに疲れがどっと出てきて、秋田到着も見届けないまま爆睡モードへと陥っていきました。いや、夜行列車でぐっすり眠れるということはよいことです。

 早く横になったのには、疲れていたこともありますが、もう一つ理由があります。翌朝かなり早く起きなければならなかったのです。

 なぜなら我々の下車駅は富山。「日本海」の富山到着は05:28。自力での起床には自信がなかったし、おはよう放送が入る前なので、青森発車後検札に来た車掌さんに、魚津に着く頃に起こしてもらうようにお願いしました。魚津到着は05:08だからちょうどいい。

 そんなわけで降り立った富山駅、朝5時半、空は既に明るく、また暑くなりそうな気配です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819005231.jpg 早朝の富山で下車。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819005242.jpg 国鉄色デカ目に迎えられ。

 富山駅3/4番線ホームには列車を待つ人がちらほらと。みなさん早起きですね~。北陸本線の普通電車は金沢方面も直江津方面もこれから始発電車が動き始める頃です。5番線に停まっているのは、下りの初電で、05:46富山始発の直江津行き普通列車523Mでしょう。国鉄色急行型、まだ生き残ってたんですね!

 寝台特急日本海」のほうは、1分停車で05:29、富山を発車していきました。まだ残り5時間ほど走らなければなりません。車内にはまだ夢の中の乗客が大勢乗っているはずです。あ、でも富山でも下りた人がぽつぽつといました。僕の向かいの寝台の人も富山で降りるって言ってたし、「日本海」が地域間輸送という重要な役割をしっかり担っているんだなと思えて、頼もしくなりました(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819005238.jpg 青い車体に「特急日本海」。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819005248.jpg富山駅を走り去る寝台特急日本海」。富山で下車したのはこれが初めて。