毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

6年ぶりのねぶた帰省(その9;猛暑の津軽へ)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819005054.jpg ▲真夏の青空をバックに、太宰治の生家「斜陽館」。

 2011年8月5日、津軽道を行く。

 6年ぶりにねぶた祭りに参戦し跳ねまくった結果、帰宅してシャワー浴びたらぐったりと疲れて爆睡してしまい、翌朝は爽やかな目覚め(笑)。前日同様、この日も快晴で、気持ちのよい青空が広がります。

 この日は、友人が車が運転できるということで(信じられないかもしれませんが僕は運転ができない。だからもちろん免許もない。)、「アスパム」近くのトヨタレンタカーで、昨秋仲里依紗森三中によるシリーズCMの「津軽弁篇」で津軽弁を全国へ知らしめたPASSOを借りて、PASSOで出発です!

 国道7号線をしばらく南下し、大釈迦駅を過ぎたあたりで右折して浪岡五所川原道路(通称「津軽自動車道」へ入って西進します。車道の両側には水田とリンゴ畑が広がり、その向こうには津軽富士・岩木山がくっきりと……あっ、ちょっと雲がかかってました(^_^ゝ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819005045.jpg 津軽道からちっと岩木山

 五所川原北ICで下りて小泊道(国道339号)をしばらく北上すると、やがて金木に到着です。友人のたっての希望により、まずは太宰治の故郷を訪ねることとしたわけです。

 青森市から梵珠山地を抜けて津軽平野へ出ると、暑さが違う。青森市内ではまだ涼しさが感じられたのに、津軽道に入ったあたりから急に暑さが厳しくなります。金木もすごい猛暑。我々はここで太宰の生家「斜陽館」と「津軽三味線資料館・津軽三味線会館」を訪れました。「斜陽館」にやってくるのはものすごい久しぶりで、館内をじっくりと参観します。ねぶた祭りの期間中ということで、どちらも大勢の観光客が訪れて大盛況。津軽三味線のライブも満席でした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819005049.jpg 斜陽館の深緑の中庭。

 あまりにじっくり参観したのでおなかが空きました。斜陽館の向かいにある金木観光物産館「マディニー」でお昼にしましょう。

 「マディニー」は「丁寧に…する」「心をこめて…する」という意味の津軽弁。ここも混んでます。中には「太宰らうめんと郷土料理「はな」」がありますが、ここもほぼ満席。空席ができるのを待って、ここでランチです。

 ここでの僕のチョイスは、この店の名物の一つ「若生おにぎり」。津軽の伝統的な握り飯です。友人のほうは津軽そばを注文です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819005058.jpg 若生おにぎり。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819005110.jpg シンプルに津軽そば。

 「若生」とは「わかおい」と読み、薄く柔らかい1年昆布のことで、これで巻いたこの握り飯はほのかな塩味とやさしい潮の香りがして、大好物であります。
 実はこのお店は、昨年12月4日の東北新幹線全線開業を機に新青森駅構内に姉妹店とも言うべき「太宰らうめんと津軽のめしや「めぇ」」をオープンさせていて、そこでも食べられるし、お持ち帰りもできるので、金木へ行く時間がない方も新青森駅で手に入ります。ぜひみなさんも召し上がってみてください!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819005103.jpg ▲ほのかな塩味、やさしい潮の香り、そして昆布らしい食感、素朴です。