毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

アジサイの咲く頃に(青森帰省レポその38;十和田観光電鉄三沢駅)


 2011年6月29日、山菜うどん大盛り。

 青い森鉄道の列車で三沢駅で下車した僕が向かったのは、十和田観光電鉄三沢駅

 「とうてつ」と呼ばれて沿線住民に親しまれている十和田観光電鉄の鉄道事業ですが、今月に入ってその存廃問題が盛んに議論されるようになってきており、沿線市町は存続のための支援をしない公算が高く、早晩廃止という結論が出されるかもしれません。

 そんな「とうてつ」、思い返してみたら僕は実は乗ったことがないんじゃないかという気がしたので、今回十和田市に用事があった機会に、乗ってみることにしたのです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819003332.jpg 木の板の駅名看板。

 「とうてつ」の駅舎は、青い森鉄道三沢駅を出てすぐ左側。コンクリートの壁が剥き出しになったようななんとも古びたというかレトロというか、それが「とうてつ」の駅舎です。青い森鉄道三沢駅側の狭い入口には「三沢駅」と白いペンキで書かれた雨に晒された木の板の看板があり、バス通りに面したほうの壁には「十和田観光電鉄三沢駅・電車・バスのりば」と大きく書かれています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819003352.jpg こちら道路側の壁面。

 駅舎の中も、なんとも言えぬ昭和の香り。床はうちっぱなしのコンクリートや、自動券売機の看板やこまごまとした貼り紙や、窓口の木のカウンターや窓枠や、すべてがずっと昔のどこかの時点で時が止まってしまったのではないかという印象を与えます。1964年に「十鉄三沢駅が「三沢観光センター」としてリニューアル」ということなので、もしかしたら今の駅舎はその当時のものがそのまま使われているのかもしれません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819003404.jpg 駅舎内も昭和のまま。

 そんな駅舎のなかに、うどんそば屋が入っています。昔からあるので、そうとうな老舗と言って間違いないはずです。だから知ってはいましたが、実際に入ってみるのはこの日が初めて。カウンター席がずらりと並ぶ店内は、決して広いわけではないですが、高校生から観光客まで、様々な客層でにぎわっているではないですか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819003358.jpg とうてつ三沢駅のうどんそば屋。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819003347.jpg 広い客層でにぎわってます。

 それでは僕もお昼をいただきましょう。注文したのは山菜うどんの大盛り。いや、ほんとは十和田市に行ってから、ご当地B級グルメで人気急上昇中の「十和田バラ焼き」を食べようと思ってたんですが、電車の待ち時間がけっこうあったんで、もうここでランチしちゃうことにします。
 
 さあ、きたきた、山菜うどん大盛り。うどんがたっぷりなのは当然だけど、山菜もたっぷり、ネギも十分、そして青のりもたっぷり。おいなりさんもつけちゃおう。おいなりさんは上に紅ショウガがちょこんと載っていて可愛らしいことこの上なし。昭和の時代が色濃く漂う「とうてつ」三沢駅のうどんそば屋で昭和の時代が色濃い山菜うどんを、いただきました!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819003342.jpg 山菜うどん、アップです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819003337.jpg ▲山菜うどん大盛り、おいなりさんもつけましょう。商売繁盛の「とうてつ」三沢駅のうどんです。