毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

アジサイの咲く頃に(青森帰省レポその34;DE10の活躍)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819003145.jpg ▲「あけぼの」到着後、車両センターひきあげの役割を担うDE10が近づいてくる。

 2011年6月26日、DE10の活躍。

 青森駅5番線ホームに到着した寝台特急「あけぼの」から牽引機関車EF81-136が切り離された頃、到着時には最後尾だった1号車側では、DE10の連結作業がスタートします。進行方向が変わって今度は先頭になる1号車にDE10を連結して、車両センターへ引き上げるのです。

 「あけぼの」の到着前からすでに駅構内の側線に入って待機していたDE10がゆっくりと近づいてきました。今日の仕業に入っているのはDE10-1763です。作業員さんの旗の合図を忠実に守ってゆっくりと青い客車に近づき、静かに連結完了です。たいしたもんです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819003150.jpg 赤旗でいったん停止。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819003155.jpg 緑旗でゆっくり前進。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819003159.jpg 連結まであと数十センチ。

 DE10-1763が連結されると、隣のホームに停まっている10:10発の新青森行き特急「スーパー白鳥22号」とちょうど肩を並べます。789系の鮮やかな黄緑色とDE10のこれまた鮮やかな朱色が初夏の陽光を受けてなんともカラフルです。僕は青森が地元なので青森駅はよく通るわけですが、最近はいつ見てもDE10の塗装が塗り立てのようにぴかぴかで、いつも新品のようなので、789系と並んでも引けを取らないし、むしろ老練な顔つきは789系よりずっと貫禄があります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819003204.jpg

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819003210.jpg

 この記事は9月13日に書いています。7月末の新潟・福島豪雨や9月初の台風12号など、自然災害の影響で「あけぼの」は長い運休を余儀なくされました。お盆前には苦肉の策の北上線迂回運転もあったようです。最近のJRは、ちょっとした風や雨でも早々に運休に決めているように見受けられ、根性がないというか、乗客のことを考えてこれぐらいなら走らせてくれよと感じることもしばしばですが、利用者の安全を最優先に考えるとそういうことにせざるを得ないのかもしれません。ただ、あまり頻繁にウヤが生じると客離れを起こして、最近のJRお得意の夜行列車廃止へつながりかねないので、利用者のニーズにも十分配慮して、いつまでも走り続けられるようにがんばってほしいと思います。今のところ「あけぼの」は健闘を続けているのでまだ心配には及ばないとは思いますが……

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819003214.jpg ▲DE10の連結が完了して、車両センターへのひきあげを待つばかり。