アジサイの咲く頃に(青森帰省レポその30;EF64-1032に牽かれて)
2011年6月25日、上野駅とおさんばんせん。
飲み物などを調達している間に、13番線に列車がゆっくり入線してきました。21:15発の2021レ寝台特急「あけぼの」です。下りに乗るのはけっこう久しぶり。いつ以来かなあ。
バックで入線完了。
13番線に吊された乗車案内に寝台特急マークが残るものはすっかり少なくなりました。寝台特急マークの向こうに「B寝台」の文字と「三つ星」、日が暮れたあと深夜まで上野駅では次から次へと引きも切らずに目にすることができた時代もあったんですよね……
寝台特急マークの乗車案内。
どれ、先頭へ行ってみましょうか。
この日の長岡までの牽引を担当するのはEF64-1032。青い車体に青いトレインマークがしっくりとなじんでいます。僕は個人的には、青森口でED75が牽いてくる夜行列車を見て育ったので、ブルトレには赤いカマが似合うと思ってはおるんですが、上野口では、EF81が入ったのはずいぶんあとになってからのことで、ブルトレや夜行急行を牽くカマと言えば青いカマだったのでしょうから、昔ながらの姿を残しているのがこの「あけぼの」だということになりましょう。
入線完了。
トレインマーク、似合ってる!
出発準備も完了だ。
こうしてじっと見ていて気づいたのですが、EF64と客車の連結部分はずいぶん空間が空いていますね。EF81と客車の連結部分はもっとずっと狭いような気がします。このへんもEF64の特徴の一つなのでしょうか。EF81だと客車側のトレインマークの灯りがはっきりと機関車側に映り込みますが、EF64の場合は客車側のトレインマークがあまり映り込まないですね。
客車側のトレインマーク。
客車との隙間が広い感じ。
コチラの記事で速報しましたが、この日の下り「あけぼの」は激混み。前日に偶然たまたま一席だけ出た空席をゲットしての乗車です。上野発車時点からほぼ満席での出発になりそうです。満員の夜行列車が上野を出発していく姿なんて、いいじゃないですか。たぶん昭和の時代にはそれが普通で、何本もの夜行列車が次々に発っていったのでしょう。そんな夜行列車の真骨頂を見るような、この日の下り「あけぼの」であります。
▲「あけぼの」「青森」の文字が旅情をかき立てる行き先表示幕。