毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

アジサイの咲く頃に(青森帰省レポその28;ニッポンのヤキトリ)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002635.jpg ▲日本に帰国したら食べたくなるものの一つ、それは「焼き鳥」。

 2011年6月25日、上野で焼き鳥。

 東京都北区の飛鳥山公園で満開のアジサイを堪能したあとは、上野方面へ出て友人と飲み会です。

 このブログでも何度か、「外国(中国)にいて恋しくなる日本の食べ物」ベスト3はラーメン、カレー、トンカツであると書いてきましたが、もう一つ、帰国するとこれで一杯やりたくなるものがあります。それは「焼き鳥」。

 焼き鳥なんて、中国で加工され冷凍されたものが日本国内に広く出回っていることは百も承知ですが、それでも日本で、できればちゃんとした焼き鳥でゆったりと一杯というのをしたくなります。

 今回選んだお店は、上野の「伊勢ろく」。夕方5時に入ったのでまだ先客はなく、1階の壁沿いにしつらえられたカウンターに席を占めます。適度に落とされた照明がいい雰囲気を醸してます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002659.jpg 1階カウンター席。

 本店は神田にあるそうですが、テレビ番組「チューボーですよ」の巨匠の店として取り上げられたことがあるのだとか。「チューボーですよ」、僕好きなんですよね、特にアシスタントが小林麻耶だった頃が(笑)。それはともかく、ここの焼き鳥は臭みが少なく歯ごたえも良い福島県産の地鶏「伊達鶏」を自店でさばいたものだけを提供しているのだとか。初めてお店ですが、期待大。

 まずはビールといきましょう。ビールは、エビス・スタウト。泡はどこまでもきめ細かく、黒いビールとのコントラストが目にも美しい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002737.jpg ヱビス・スタウト。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002741.jpg なんとクリーミーな泡。

 焼き鳥が焼き上がるまで「きゃべ漬け」を肴にしばらくビールを飲みます。ビールと言えば枝豆が一般的ですが、僕は枝豆はそれほど好きではないので、「きゃべ漬け」大歓迎。しゃきしゃきとした食感とさっぱりした味付けは、おかわりしたくなるほど。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002710.jpg さっぱりきゃべ漬け。

 さて、最初に運ばれてきたのはとりあえず「鶏焼セット」。もも焼・ねぎま焼・ささみ焼・レバハツ焼・砂肝焼の5本セットです。焦げ目やらタレのツヤやら、とにかくうまそう。これだよ、これ。ニッポンでビールに焼き鳥、これがしたかったの!いただきまーす。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002715.jpg ささみにタレ、たまらん。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002719.jpg 砂肝、こりこり。

 「たたき焼」なるものが名物のようです。つくねよりも粗挽き(というか「たたき」なんでしょうね)にした鶏肉を団子にして焼いたもので、1皿に2個載って、ワサビが添えられて登場です。ジューシーでふっくらとした「たたき焼」、やみつきになりそうです。

 「小松屋の肉豆腐」なるものもオススメ。若鶏と小松屋の豆腐を甘辛く煮込んだものだそうです。小松屋さんがどこのどんな豆腐屋さんかは知らないが、肉豆腐と言えば豚肉が定番なだけに、鶏肉との組合せは新鮮。一緒に煮込まれたタマネギと、上に載せたネギを薬味に、だし汁はあくまであっさりで、ウマイっす。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002705.jpg たたき焼。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002645.jpg松屋の肉豆腐。

 このように美味い肴がそろってしまうと、ビールもぐいぐいすすんでしまっていけません。そろそろ日本酒にしよう。それほど銘柄が多種そろっているわけではないですが、目に付いたのは吟醸生貯蔵酒「伊勢ろく」。千葉県君津市の宮崎酒蔵店で醸造しているこちらのお店のオリジナル銘柄だそうです。基になっているお酒は、「上総丘陵から湧き出る清水と磨きこんだ酒米を原料とし、昔ながらの手造りの良き伝統を守りつつ」醸造している君津の地酒「峯の精」。その吟醸生貯蔵酒は、「生まれたての吟醸酒を生のまま氷点で貯蔵。フルーティーでかろやかな風味が涼やか」なのが特徴です。きりっと冷えたところをいただくとこれがまた焼き鳥に合うの合わないのって。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002655.jpg 吟醸「伊勢ろく」。

 ところで、僕がいちばん好きな焼き鳥は、何をさておいても「皮」です。ジューシーさを残しつつもぱりっと焼き上げた鶏皮はもうそれさえあれば十分って感じになります。

 そこでこちらのお店でも二度にわたって鶏皮を注文!鶏皮は塩に限りますな。ぱりぱりっのカリカリったたまらん。思わず無口になってしまう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002723.jpg 鶏皮、追加注文。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002727.jpg カリカリだがジューシー。

 ハーブ鶏の唐揚げも、オススメです。鶏皮、さらに追加します。ぼんじり、手羽先、野菜焼もいっちゃえ。お酒がくいくいいっちゃいます。こちらのぼんじりは骨付きですね。手羽先もいい色の焦げ目がついてて香ばしくてウマイ。野菜焼きはネギ、シシトウ、シイタケが二段になって串に刺さってます。ハーブ鶏の唐揚げのジューシーさにはもう言葉もありません。あーウマ。こりゃいかん、〆に名物親子丼と思っていたのに、もう無理。ニッポンの焼き鳥に大満足でありました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002639.jpg 野菜焼き。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002746.jpg ハーブ鶏の唐揚げ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002650.jpg ▲追加して食べ過ぎたかも……でもどれもオイシイ。