毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

アジサイの咲く頃に(青森帰省レポその17;くどうラーメン)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002025.jpg ▲「くどうラーメン」の麺を2玉使った「特大」。

 2011年6月20日、お昼は何を食べようか。

 寝台特急日本海」で帰省した青森、初日の昼は何を食べようかなと考えつつ、いつもお世話になっている某ブログさんの記事で見たあの店へ行ってみることに決定。

 それは、民事再生法の適用を申請して破綻した中三デパートのすぐ脇、ニコニコ通りの入り口に、昔からある「くどうラーメン」。ここは、僕は高校卒業まで青森に住んでいましたが、その頃にはもう既に存在した店で、一度は入ってみたいと思いつつ一度も入らずに過ごしてしまった店です。

 一度も入らず終いで終わってしまった理由の一つ、店構えが入りにくい(笑)。特に、入口が雪除けの二重扉になっていて、のれんが内側にかかっているので、そこがラーメン屋だとは気づきにくい外観になっているような気がするんですよねー。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002051.jpg ラーメン屋ぽくないなあ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002047.jpg 入りにくくないですか?

 しかし、意を決して中に入ってしまえば、そこは普通のラーメン屋(笑)。テーブル席がいくつかと、カウンターっぽい造りの席がいくつかあって、店内は決して広くはありません。

 注文は券売機で食券を事前購入する方式。かけうどん、月見うどんというメニューもないではないが、基本は「ラーメン」。「ラーメン」なら、その量によって「特大」「大」「中」「小」と4段階にもわかれています。この店を訪れる人々は、基本的に「ラーメン」を目当てにして、その時々の腹の空き具合によってこの4段階を使い分けているのです(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819002021.jpg 広くはない店内。

 壁などには「からきじラーメン」だの「生姜味噌おでん」だのの宣伝紙も貼ってあるけれど、僕も迷わず「ラーメン」、大きさは「特大」をチョイス。「特大」と言っても、普通サイズが「大」だそうなので、「特大」と言っても特別に大盛りなわけではありません。

 店にはひっきりなしに客が入ってきますが、実に客層が広い。ワイシャツ姿のサラリーマンもいれば、買い物ついでのおばちゃんたちもいます。どちらかと言うと買い物ついでのおばちゃんや老夫婦の比率が高いような気がする。こういう人たちに支えられて何十年もやってきたのね。

 待つことしばし、特大ラーメンがデリバリーされました。

 おおーー、これだよこれ、これはまさに僕の好きなラーメン。醤油スープは表面にほとんど油が浮いておらず、色は濃いながらあっさりしているであろうことが見て取れます。トッピングはシナチク、チャーシュー、そして刻みネギという必要最低限、定番中の定番。そして麺は、細めのちぢれ麺。麺はちぢれてなくっちゃ。

 さて、スープをひとくち…… おお、この醤油味は煮干し(または焼き干し)のダシですねえ。僕は生臭いものが苦手なので、極端な煮干し系スープのラーメンもあまり得意ではない(マルカイのラーメンとか)のですが、ここのスープは、煮干し(または焼き干し;このさっぱり加減は焼き干しかな)のダシだということをはっきりと主張しつつ、魚系独特のクセはなく、単純にウマイです。これなんだよ、僕が好きなラーメンは!これが、青森のラーメンなんだよう~~(涙)。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/d4/c0/mainichigaharu/folder/445337/img_445337_63831477_2?1313599170 ▲麺はいいちぢれ具合。これだけ脂の浮いてないスープも珍しいのではと思えるほどすっきり味。