アジサイの咲く頃に(青森帰省レポその16;青森行きのブルトレ)
2011年6月20日、DE10。
終点青森に到着した寝台特急「日本海」、牽引してきたEF81-107はすぐに切り離し作業が行われ、海側へとひきあげて行ってしまうと、そこへ顔を出したのは、青い車体の客車の先頭に立って走ってきた電源荷物車(カニ)。貫通扉も幌もないのでのっぺりとした印象ですが、トレインマークはやはりかっこいい。青い車体に青いトレインマークというのが控えめな感じでシブイです。
先頭の電源荷物車。
いちばん好きなマークかも。
青い客車の側面、ドア脇の行き先表示幕は、もちろん今流行りのLED式ではなく、巻き取り式です。「日本海」と「青森」の文字が、昔から少しも変わらない日本海縦断列車の威厳を保っているようで、うれしい限りです。
先頭でEF81の切り離しが行われているのと同時に、最後尾では、車両センターへひきあげるためのDE10の連結作業が行われます。この日のDE10はDE10-1765が充てられていました。
青森駅に到着した客車列車が見せる昔ながらの光景ですが、今やこのシーンが見られるのは「あけぼの」「日本海」「はまなす」の入線時と到着時だけです。すっかり貴重なシーンになってしまいました。
DE10-1765活躍中。
青森駅に到着した客車列車が見せる昔ながらの光景ですが、今やこのシーンが見られるのは「あけぼの」「日本海」「はまなす」の入線時と到着時だけです。すっかり貴重なシーンになってしまいました。
DE10-1765活躍中。
これからひきあげます。
本州最北の夜行列車の終着駅青森には、ブルトレはいつまでも発着していてほしいです。数年後に迫った北陸新幹線開業で並行在来線(北陸本線)が第三セクター化されることは、「日本海」の運行には影響を与えるでしょうか。運賃計算がめんどうくさくなるとか、その程度でとどまるならよいですが、その機に乗じて廃止なんてことになったら目も当てられません。何があっても存続、それが僕の願いです。
▲ふた昔ぐらい前までは客車列車のほうが多かった青森駅なのに……