毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

中国を走る現役SLを訪ねる旅(その21;最終回)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818214616.jpg ▲唯一ワイドボディ機瀋陽~北京を飛ぶCZ6115便の機内。

 2011年6月12日、北京へ戻る。

 さて、遼寧省北票市と阜新市での現役SL追跡の旅は、海州炭鉱で働く「上游」型蒸気機関車上游1395号機が、石炭を満載した無蓋貨車を牽いて走り去ったのを見たことで、おしまいとなりました。

 ちょっと見足りなかった気もしたけれど、土日だけの1泊2日ではこんなものだろうと納得し、阜新市の中心街で遅めの昼食をとり、午後4時頃、車で阜新を離れました。

 こうして我々は、東へ東へと車を走らせること約3時間、午後7時頃に瀋陽空港へとたどり着きました。僕にはすっかりおなじみの空港です。チェックインを済ませ、ろくなレストランは入っていないので、いちばんまともなKFCで軽く食事をし、搭乗ゲートへと前進します。

 すっかりなじみの空港ですが、この日は初体験が一つ。

 これから北京行きのフライトに乗るのですが、瀋陽~北京線に就航しているのは中国国際航空中国南方航空(CZ)の2社だけで、これまではその全便がB737シリーズまたはA320シリーズのナロウボディ機だけでした。

 ところが、今回時刻表を見てみたら、1日に1便だけ、CZがワイドボディ機を飛ばしているではないですか。こりゃおもしろいというわけで、時間帯がうまく合ったこともあって、A330で運航される20:30発の北京行きCZ6115便に、これから乗ります!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818214620.jpg この制服も久しぶり。

 瀋陽勤務時代はCZにしょっちゅう乗っていた僕ですが、北京に転勤してからはめったに乗ることがなくなり、今回のCZ搭乗はかなり久しぶり。CZの客室乗務員さんの制服を見るのも久しぶりです。

 CZのワイドボディ機に乗るのはたぶんこれが初めて。A330の機内は2×4×2の8列アブレストになっています。やっぱり広々としていていいですね。いつもならぎゅうぎゅう詰めになるこの路線も、満席になることなく余裕の出発です。

 北京までのブロックタイムは1時間35分で、飛行時間は1時間弱。それでも軽食が供されます。さすがにホットミールはありませんが、中国の国内線機内食ではおなじみの紙箱が配られて、何が入ってるかな~と福袋を開けるときのようなワクワク感がたまりません(笑)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818214624.jpg ボックスミールです。

 さて、ボックスミールを開けてみると…… うーーん……。丸パンとカステラ、バター、缶詰のパインと桃、そしてドライフルーツ。ちょっとしょぼい、かな?この中身にしてこの箱では、箱が大きすぎるよ。ま、飛行時間が短いからこれぐらいでいいのかも。コーヒなんかの飲み物まで有料にしてしまった某日系航空会社の国内線なんかよりははるかに評価できます。

 漆黒の闇の中をCZ6115便は飛行します。地上も真っ暗なので、晴れていて地上が見えているのか、雲がかかっていて地上は見えていないのかの判別さえつきません。

 小一時間の飛行時間を経て、CZ6115便は北京首都空港にランディング。大きな機体だけに実に安定したフライトでした。CZは第2ターミナルに到着します。ブリッジからターミナルビルに降りて、今回の働くSLを見納める旅は終わりました。実際に走っているSLをもっと見たかったけれど、まあそれはしかたないです。もう風前の灯火ですが、もう一度くらい見に行けたらいいなと思ってます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818214629.jpg 中身スカスカ?

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818214633.jpg ▲北京首都空港第2ターミナルに到着したCZ6115便。やっぱり大きい機材はいいなあ。