中国を走る現役SLを訪ねる旅(その19;石炭積み込み)
▲石炭積み込み中は上游1395号は小休止。
2011年6月12日、石炭積み込み。
蒸気機関車上游1395号機が先頭に据えられた無蓋貨車の列への、石炭の積み込みが始まりました。無蓋貨車は何両つながっているでしょうか。10両くらいかな。これに石炭を満載するのにどれぐらい時間がかかるのでしょう。それまで上游1395号機はのんびり休憩です。
積み込み開始。
しかし、ここの「朱徳号」はなぜか肖像画。しかも、雨や煤をかぶって汚れてはいけないということでビニールにくるまれ、その上でひもだか針金だかでがんじがらめに縛り付けられているので、朱徳元帥の顔がよくわからない。なんかちょっと気の毒な感じもしないでもない。
元帥の顔がよく見えん。
石炭積み込みのほうはブルドーザー2台が後方と前方でこまめに動き回って、がんがん進んでいます。こちらの無蓋貨車は日本の無蓋貨車(トラとかトキとか)よりもはるかに車長も長いし車高も高いし、そうとう詰めそうです。10両足らずといえども、牽くにはかなりのパワーが要りそう。ってことは、全部積み終わっていよいよ動くときには、かなり迫力のシーンが拝めるってこと??
後方では積み込みが続く。
このあとこの貨物列車が進む線路の先には、遠くに一つ信号があり、赤が点っているのが見えます。あれが青に変われば、この上游1395号機が動くことになるわけですね。
このあたりの線路は、レールとレールの間に、枕木が見えないほどどっさりと、石炭の燃えガラが積もっています。これも蒸気機関車ならではの光景でしょう。カマを燃やせば必ずこれだけの燃えガラが出るのかと思うと、蒸気機関車を運行するのもたいへんだし、蒸気機関車が走る沿線の環境なんかもたいへんなんだなあと思い知らされます。もちろん、今となってはこの燃えガラも懐旧のネタに変わりつつあるわけですが……。
前方には信号が一つある。
▲レールとレールの間には石炭の燃えガラが積もってます。