中国を走る現役SLを訪ねる旅(その14;現役健在!)
2011年6月12日、上游1395号機。
海州炭鉱は露天掘りの炭鉱を有していて、そこから掘り出された石炭が、大きなダンプでこの積み出し場に集められます。なので、この積み出し場の半分ぐらいは石炭の山です。地面も石炭が敷き詰めたようになっていて、おまけにこの日は前日からの雨のせいでぬかるんでいて、墨汁を垂らした硯の上を歩くような感じで、へたをすると靴が真っ黒になりそうです。
そんな積み出し場のへりに引き込み線が伸びていて、いましたいました、蒸気機関車がいましたよ。
いましたよ蒸気機関車が。
この蒸気機関車は「上游」型の上游1395号機。後ろにはカラの大型無蓋車が10両ぐらいつながっています。貨物列車に編成される阜新駅で石炭を降ろしてこの積み出し場に戻ってきたばかりのようで、上游1395号からはまだ白い蒸気が出ています。蒸気機関車、今まさに稼働中です!
蒸気が出てますよ!
「上游」型は前日に北票煤業鉄路運輸部の車庫で4両見てはいたわけですが、こうして屋外で火の入っているカマに近づくと、迫力が全然違います。
後ろに回って見ると、炭水車もでかいでかい。あまりに高い位置なのでよく見えませんが、石炭も満載しているようです。貨車との連結面に近づくと、炭水車のバックに「上游1395」の文字が白字でしっかりと入っています。さあこの上游1395号機、これからどう動くのでしょうか。
炭水車に「上游1395」。
▲こうして見ると炭水車もかなりでかいです。